ファイナンス 2019年6月号 Vol.55 No.3
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大村写真2  南北に延びる約100mのエントランスと段状のフロアで一体空間を創り出す内部のようす写真3 21万冊の図書資料が並ぶ3階フロアのようす4「ミライon」を活かした人・ まちづくりかつての大村は、藩士の子弟を育成するために藩校を開設し、幕末の維新前後には優秀な人材を多く輩出したことでも有名なところです。時代を超え、再びここ大村市に、さまざまな学びを支える知の拠点、未来へつながる出逢いの広場となる「ミライon」が完成しました。「ミライon」では、参加型イベント開催による子ども読書活動推進や講座の実施、ビジネス・産業支援や健康・子育てなどに関する課題解決支援サービスに取り組むなど、子どもたちをはじめ、多くの県民・市民の皆さんが来館して、学び楽しんでいただく場を提供したいと考えています。また、多くの来館者が周辺の商店街を回遊することで人の流れをつくり、商店街の活性化につなげていけるよう、周辺の商店街の皆さんとも協議を進めるなど、官民が連携してまちづくりに取り組んでいくことが重要なことだと考えます。5しあわせ実感都市を目指して年間来館者数60万人を目指す「ミライon」図書館をはじめ、市内の有効な資源を大いに活用しながら、大村市の魅力や価値の向上などにつながる取り組みを行い、さらなる「行きたい、働きたい、住み続けたい、しあわせ実感都市大村」を目指して、さまざまなことにチャレンジしていきたいと考えています。「ミライ」の自分のためのスイッチを「ON」地方創生コンシェルジュ福岡財務支局長崎財務事務所長 井手佐知雄長崎県は、人口減少という深刻な問題を抱えている中で、大村市の人口は、県内13市で唯一増加し続けて、2010年には9万人に達し、2018年は9.5万人となっています。大村市は、2025年の人口10万人を目指し、子育て支援の充実、雇用の確保、活気あるまちづくりを大きな柱として、人口の更なる増加に取り組むとしています。このような中、本年10月にはミライonが開館し、子育て支援や雇用支援などの各種イベントが予定されています。このため、長崎県や大村市と連携しながら、財務事務所、地方創生コンシェルジュとしてこれらのイベントに積極的に参画し、ナガサキの課題解決に向けた取組みをサポートしていきます。60 ファイナンス 2019 Jun.連載各地の話題

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