ファイナンス 2019年6月号 Vol.55 No.3
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各地の話題1大村市の概要大村市は、長崎県の中央部に位置し、面積約126.6km2、人口約9万6千人、今も着実に人口が増加しています。また、長崎県の空の玄関口である長崎空港や、2箇所の高速道路のICを有し、交通アクセスの利便性を活かしながら、大きく発展を続けています。令和4年度には九州新幹線西九州ルートの開業も控えており、さらなる発展が期待されています。2ミライon図書館の建設・開館県立図書館の誘致活動から約10年、多くの市民が待ち望んでいた長崎県立・大村市立一体型図書館と大村市歴史資料館の複合施設「ミライon」が平成31年1月31日に完成しました。現在、令和元年10月5日の開館に向けて、着々と準備を進めています。また、県立・市立一体型の図書館の県庁所在地以外での整備は全国初となります。収蔵能力は都道府県立図書館全国6番目、九州では最大規模となる202万冊を誇ります。約16,000m2の敷地に、延床面積約13,325.8m2、鉄骨造6階建て、高さ22.8mの大村市の扇状地をイメージした建物を建設。非常にインパクトのある外観で、施設の総工費は約75億円です。写真1 令和元年10月5日に開館予定の「ミライon図書館」3施設の概要1階には、南北に延びる約100mのエントランス、児童書が4万冊並ぶ『こどもしつ』、200人収容の多目的ホール、大村市の歴史を学べる市歴史資料館、ゆっくりとくつろげるカフェを設け、出逢いにあふれたにぎわいの空間となっています。2階から4階には、一般図書資料21万冊の開架・閲覧スペースをはじめ、学習スペース、研修室、ボランティア室など、本との出逢いや知識を深める静かな空間として整備しました。館内すべての図書資料にICタグを貼り、電子管理することで、来館者の貸出・返却の待ち時間が少なくなりスムーズな運営・管理が可能となります。また、館内全エリアにフリーWi-Fiを整備。照明は間接照明で必要な部分を照らし、空調は人がいる空間を冷暖するなど、センサーによってスポット的に調整する省エネルギーシステムを採用しています。「ミライonを 活かしたまちづくり」大村市教育委員会新図書館整備室課長補佐前田 哲弘大村 ファイナンス 2019 Jun.59連載各地の話題

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