ファイナンス 2019年6月号 Vol.55 No.3
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財政制度等審議会 財政制度分科会(財審)は、地方公聴会「令和の財政の在り方を考える~いのち輝く未来社会へ向けて~」を令和元年5月13日、大阪市内で開催した。地方公聴会の開催は、平成18年4月に仙台で開催して以来13年ぶり*1で、財審から、榊原定征会長、増田寛也会長代理、関西の財審委員のほか、滋賀、大阪、奈良の3府県の知事等、関西の経済界トップといった豪華な顔ぶれが揃い、総勢661名が集った。その内容を報告したい。1経緯本年2月に財審委員から財政制度分科会の取組に対する意見募集を行ったところ、関西出身の財審委員より、関西での地方公聴会開催の要望があり、各委員の意見を取りまとめた「委員の意見の整理」の中にも地方公聴会の開催が盛り込まれることとなった。そこ*1) 近年は、地方開催はあったものの、地方公聴会ではなく、地方懇談会という形で非公開で開催しており、地方公聴会としては、平成18年4月の仙台市での開催以来となる。また、大阪での開催は、平成16年8月の開催以来、15年ぶりの開催。で、財審の情報発信力の強化のための取組の一環として、我が国の財政状況、財政健全化の必要性等に対する正しい理解の更なる浸透を図るとともに、国民と直接対話する機会を増やすため、関西での地方公聴会開催が実現した。2議事の概要3部構成となっており、第1部では、榊原会長から「財政制度等審議会の役割と我が国の財政事情」と題した基調講演を、第2部では、増田会長代理の司会で滋賀、大阪、奈良の3府県の知事等から国民健康保険における改革取組事例などについての紹介を、第3部では、モデレーターに伊佐政務官をお迎えし、財審委員、関西経済界を交えたパネルディスカッションを行った。それぞれの概要は以下のとおりである。13年ぶり開催! 「財審・地方公聴会」開催に携わって主計局調査課調査第4係 戸田 裕子地方公聴会の概要タイトル:『令和』の財政の在り方を考える ~いのち輝く未来社会へ向けて~▲概要日   時:5月13日(月)13:00~16:10場   所:大阪商工会議所 国際ホール(大阪市中央区)出席者: 榊原定征 会長、増田寛也 会長代理、赤井伸郎 委員、上村敏之 委員、角和夫 委員、竹中ナミ 委員、 三日月大造 滋賀県知事、荒井正吾 奈良県知事、濵田省司 大阪府副知事(知事代理)、 松本正義 関西経済連合会会長、尾崎裕 大阪商工会議所会頭、西村貞一 同副会頭、伊佐進一 大臣政務官▲議事内容第1部:榊原会長による基調講演第2部:関西知事による改革・取組事例紹介~国民健康保険における受益と負担の見える化~第3部:パネルディスカッション※インターネット中継・マスコミフルオープン ※当日661名参加(マスコミ・関係者含む)(出典)「地方公聴会の概要」(令和元年5月22日 財政制度分科会資料より)近畿財務局 イメージキャラクター Kinki CATs20 ファイナンス 2019 Jun.SPOT

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