ファイナンス 2019年5月号 Vol.55 No.2
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ているホテルも多い。『従業員の満足度が顧客満足度を決める』との経営判断の下、ハード面ではシステムの改修等、業務の効率化(生産性の向上)により従業員の残業時間を削減でき、ソフト面では外国語や接遇などの研鑽を積んだ従業員への給与の増額を実施した結果、従業員満足度が向上し、サービスの質の向上に繋がるという好循環を生み出しているホテルも見られた。今後も、改装や良質なサービスの提供等による収益の向上を通じて、従業員の待遇改善や人材育成へ繋げ*28) https://www.okinawakouko.go.jp/report/93るホテルの積極的な取組みに期待したい。」としている。(5)産業経済調査*28昨年6月に公表した「沖縄公庫取引先からみた泡盛メーカーの現状と課題について」は、沖縄の代表的な地場産業の泡盛についての調査であったことから、沖縄においては大きな反響があった。概観として、「沖縄ブーム時の過大投資に伴う負債過多、過剰在庫により業績悪化がみられる」とし、図表4 「県内企業景況調査結果(97回)」(抜粋)- 1 -県内企業景況調査結果[2019年1~3月期実績、2019年4~6月期見通し] 沖縄振興開発金融公庫 調査部発表 ― 県内景況は、拡大している ― 1.業況判断D.I.実績(1~3月期):「好転」超幅がほぼ横這いとなり、24期連続プラス 〔前期4.1%ポイント(以下、単位省略)⇒当期3.7〕 ・底堅い建設需要から建設関連(建設業、資材関連)で「好転」超を維持・人手不足の影響はあるものの観光関連は引き続き好調見通し(4~6月期):来期は「好転」超幅が拡大する見通し(来期9.5) ・人手不足の影響等は続くも、観光関連を牽引役にプラス維持の見込み2.景況天気実績 :24期連続「 (晴れ)」(前期17.5⇒当期17.2) サービス業で「 (薄曇り)」⇒「 (晴れ)」 建設業、卸売業、小売業、運輸業、情報通信業、飲食店・宿泊業で 引き続き「 (晴れ)」 製造業で引き続き「 (薄曇り)」 見通し:「 (晴れ)」となる見通し(来期17.6) 製造業で「 (薄曇り)」→「 (晴れ)」 建設業、卸売業、小売業、運輸業、情報通信業、サービス業、 飲食店・宿泊業で引き続き「 (晴れ)」 3.売上D.I. 実績 :「増加」超幅がやや縮小(同6.7⇒同4.6) 見通し:「増加」超幅が拡大の見通し(同11.6) 4.採算水準D.I. 実績 :「黒字」超幅がほぼ横這い(同39.2⇒同40.2) 見通し:「黒字」超幅がほぼ横這いの見通し(同38.7) 5.資金繰りD.I.実績 :「楽」超幅が横這い(同6.7⇒同6.7) 見通し:「楽」超幅がやや縮小の見通し(同2.4) 沖縄振興開発金融公庫調査部 [調査内容についてのお問い合わせ先] 調査部 金融経済調査課 (担当:砂川・名渡山) 沖縄県那覇市おもろまち1-2-26 電話:098-941-1725FAX:098-941-1920調査結果のポイント ファイナンス 2019 May.31「魅せる沖縄」の今後SPOT

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