ファイナンス 2019年5月号 Vol.55 No.2
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1 はじめに6月8日(土)・9日(日)にG20財務大臣・中央銀行総裁会議が福岡市で開催されます。会場となる「ヒルトン福岡シーホーク」(写真)は、博多湾を望む海浜公園に隣接し、福岡ソフトバンクホークスの本拠地「福岡ヤフオク! ドーム」や、ランドマークの「福岡タワー」に代表される近代的な建築物が立ち並ぶ「シーサイドももち」地区に位置しています。自然と都市機能がほどよく調和した環境の中にあり、空港から都市高速道路を利用して20分ほどで到着できることから、各国代表団の皆様には快適にお過ごしいただけるものと考えております。さて、福岡市では、これまで九州・沖縄サミット福岡蔵相会合(2000年)やライオンズクラブ国際大会(2016年)など、数々の大規模な国際会議が開催されてきましたが、世界20カ国以上の財務大臣・中央銀行総裁をはじめ、随行者やメディア関係者なども含め1,000人を超えるとも言われる方々が集まる今回のG20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議(以下「G20福岡」)は、福岡市がこれまでに経験したことのない、ハイレベルの会議となります。福岡市にお越しになる各国の皆様を万全の体制でお迎えできるよう鋭意準備を進めており、本稿では、会議に向けた福岡市の取組みを中心にご紹介させていただきます。※ 本稿は4月上旬に執筆したものであり、刊行時には変更となっている可能性がありますので、予めご了承ください。2 福岡市のご紹介G20福岡に関する取組みの説明の前に、少し、福岡市についてご紹介させていただきます。福岡市が位置する福岡・博多の地は、古来、大陸との交流の窓口の役割を担い、外交・貿易の拠点となってきました。中世には、対外貿易の拠点として、また、個性豊かな自由都市として多くの商人が海外へ飛躍する地となりました。現在は、九州の中枢都市として成長し、人口は約160万人、人口減少社会の中にある近年でも、年間1万人以上増加する全国有数の元気なまちとして注目を集めています。都市経営の基本戦略として「生活の質の向上と都市の成長の好循環を創り出す」ことを掲げ、日本が成熟社会に移行していく中、常に躍動する都市としメイン会場となるヒルトン福岡シーホーク第1回推進協力委員会での記念撮影G20福岡の成功に向けて~開催都市・福岡市の取組み~14 ファイナンス 2019 May

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