ファイナンス 2019年4月号 Vol.55 No.1
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常滑市【展示されているボーイング787初号機】そのような縁もあって、記念すべき初号機が飛行試験機としての役割を果たした後、ボーイング社からセントレアへ寄贈され、展示されているのです。FODは、展示された787コックピットの見学や航空会社業務の疑似体験等9つの体験型コンテンツが楽しめる『フライトパーク』、そして、ボーイング社創業の街を再現した商業エリア『シアトルテラス』では、シアトルの人気飲食店が立ち並び、ボーインググッズの販売等、遊ぶ・食べる・買うを満喫することができる特別の空間です。【787を使ったプロジェクションマッピング】【787の間近で本場の料理を堪能】(2)AICHI SKY EXPO2019年8月30日の開業に向けて、展示面積60,000m2の愛知県国際展示場(愛称:アイチ スカイ エキスポ)の建設が進められています。国内初の空港直結型の展示場であり、この特徴を生かした国際的な交流拠点とするとともに、新たな交流による新産業の創出や既存産業の充実が図られます。愛知県はこの展示場を「保税展示場」として活用することを明らかにしています。保税展示場では、税関の監督下で、外国から本邦へ到着した貨物について、関税及び消費税等を課さないままで、簡易な手続きにより展示したり、使用したりすることができます。これにより外国商品の展示会や国際的な規模で行われる博覧会等の運営を円滑に行うことができます。【建設中の愛知県国際展示場(外観)】(3)新ターミナルビル大規模開発事業が続くセントレアの中でも特に注目すべきは、2019年度上期に供用開始を予定しているLCC専用の新ターミナルビルとなります。延床面積約45,000m2、2階建て2棟構成で、合計10スポット(駐機場)が設置され、年間旅客取扱数450万人が見込まれています。また、新ターミナルビルは、FLIGHT OF DREAMSと直結し、AICHI SKY EXPOとは空中回廊で結ばれ、旅の出発地・目的地とした多様な楽しみ方、過ごし方を選べる「新たなゲートウェイ」として空港島南側に賑わいを形成しています。さらに、リニア中央新幹線開業後は、中部地方と首都圏との移動時間が大幅に短縮し、首都圏空港と相互の利便性が向上することになり、一層の利用客の増大が期待されています。74 ファイナンス 2019 Apr.連載各地の話題

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