ファイナンス 2019年3月号 Vol.54 No.12
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各地の話題地元特産品の直売所には、無農薬・無肥料の自然栽培農法で育てた地元産の米や野菜、その加工食品を多数販売しているほか、特産化に取り組むイノシシ肉なども販売スペースに並んでいます。写真3 地元特産品の直売所(写真:羽咋市)直売所に隣接するパン工房では羽咋産米の玄米粉で作るもちもち食感のパンが自慢で、イノシシ肉を使用した「のとししカレーパン」も人気です。写真4 パン工房(写真:羽咋市)レストランでは、地域の旬の食材をふんだんに使用した新感覚のオリジナルメニューやスイーツを用意しています。写真5 レストラン(写真:羽咋市)「千里浜なぎさドライブウェイ」を走行後、車の下側に付着した砂や海水をシャワーで簡単に洗い落とすことができるタイヤ専用の簡易洗車場(無料)が整備されています。写真6 簡易洗車場(写真:羽咋市)また、源泉かけ流しの足湯でドライブの疲れを癒せるなど、観光拠点かつ交通結節点としての機能の確保が図られています。なお、災害時においては、地域住民及び観光客への防災機能を有しています。4おわりに羽咋市は、今年度の重点施策として、地場の農産品や海産物の販売、新商品開発を進める「地域商社機能の推進」(※)を掲げています。地域商社は、道の駅「のと千里浜」に拠点を置き、大都市圏への営業やネット販売などの宣伝活動を強化しています。魅力的な地場産品を全国に売り込み、市内で6次産業化の取組を後押しすることで、更なる地域活性化や交流人口の拡大、雇用創出につながることが期待されます。※  本市では、地域に眠る魅力ある産品の新たな販路を開拓し、その生産者に収益と市場の生の声を伝える好循環を生み出すことで、“地域全体の稼ぐ力”につなげる機能を推進しています。財政融資資金の活用が今後も地域活性化につながるよう、地域の方々との連携を強化していきたいと考えています。 ファイナンス 2019 Mar.73連 載 ■ 各地の話題

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