ファイナンス 2019年3月号 Vol.54 No.12
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「日本の美」を体現する「日本博」を官民連携で開催することにより、文化による国家ブランディングを強化するとともに、全国各地で観光コンテンツを創出し、インバウンドの飛躍的・持続的な拡大を図る。○Living History(生きた歴史体感プログラム)(35億円(新規))往時を再現した復元行事・特別展等の定期的な実施や文化財美装化等により、新たな付加価値を生み出す文化財等を活用した取組を継続していき、地域全体の観光拠点としての磨き上げを図る。○日本が誇る先端技術を活用した日本文化の魅力発信(21億円(新規))VR・AR技術等の高精細画像やクローン文化財等の高精細レプリカ等を駆使し、効果的な場所(空港・駅等)で日本の歴史・文化財等について国内外に発信することにより、訪日外国人旅行者の満足度向上・消費拡大を図る。○文化財多言語解説の整備(5億円⇒10億円(+100.0%))訪日外国人旅行者の満足度を向上させる観点から、観光施策と連携しつつ、AR技術を用いるなど文化財に対して多言語で先進的・高次元な言語解説を整備する。5-2. 文化財の確実な継承に向けた保存・活用の推進○文化財防衛のための基盤の整備(242億円⇒248億円(+2.4%))適切な周期による文化財の修理・整備等に加え、文化財の継承に必要不可欠な保存技術(伝統の技)等を確実に伝承するための技術者養成や、散逸・流出を防ぐための国宝・重要文化財等の買上げ等を行う。○文化財建造物の保存修理等(122億円⇒126億円(+3.0%))国宝・重要文化財の建造物について、価値が失われずに次世代へ確実に継承されるよう、適切な修理等を実施する。6.臨時・特別の措置平成31年度予算の「臨時・特別の措置」として、児童・生徒等の学習の場である学校施設等の耐震化等を進めるとともに、津波からの迅速な避難等のための海底地震津波観測網の整備等を行うなど、「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の実施に必要となる経費2,201億円(うち文科省2,084億円)を計上(一部再掲)。○防災のための重要インフラ等・ 公立学校施設整備(990億円、再掲)・ 国立大学法人等施設整備(357億円、再掲)・ 私立学校施設整備(86億円、再掲)・ 南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)の構築(16億円) 等○国民経済・生活を支える重要インフラ・ 国立大学法人等施設整備(451億円、再掲)・ 国立研究開発法人施設・設備整備(94億円) 等 ファイナンス 2019 Mar.29平成31年度予算特集:2平成31年度文教及び科学振興費について 特集

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