ファイナンス 2019年2月号 Vol.54 No.11
73/80

各地の話題〔北原白秋と三浦〕「雨ふり」、「ゆりかごのうた」等の童謡作品でも有名な詩人・北原白秋は、三浦三崎をこよなく愛し、舟唄として「城ヶ島の雨」を作り、また「寂しさに秋成が書読みさして庭に出でたり白菊の花」と、三崎吟行会で詠んでいます。白秋自筆の草書による「城ヶ島の雨」詩碑は、三浦半島と周囲長約4kmの城ヶ島を結ぶ、城ヶ島大橋の西側にあります。大正末期から終戦まで東京湾要塞だった島内には白秋記念館があり、白秋直筆の短冊等が展示されています。 管内のグルメ〔よこすか海軍カレー・横須賀海上自衛隊カレー〕明治41(1908)年に発行された「海軍割烹術参考書」には、当時日本海軍で調理されていた軍隊食のレシピが記載されています。この「海軍割烹術参考書」にあるカレーライスのレシピをもとに、現代に復元したものが「よこすか海軍カレー」です。「よこすか海軍カレー」は原則的なルールを守った上で、各店舗が特徴を生かした味のカレーを提供しており、栄養バランスを考慮し、サラダと牛乳を添えることがルールとなっています。また、海上自衛隊では毎週金曜日にカレーライスを食べる習慣があります。長い海上勤務では外洋の景色が変わらず、決まった曜日に勤務が休みとならないことから、曜日感覚をなくさないため、金曜日にカレーライスを提供する習慣が生まれました。横須賀海上自衛隊カレーは、海上自衛隊横須賀地方総監部の協力により、各艦に乗り込んでいる給養員長のレシピをカレー店が忠実に再現したものとなっています。〔ヨコスカネイビーバーガー〕米海軍基地が、横須賀市との友好の象徴として伝統的なハンバーガーのレシピを提供したのが、「ヨコスカネイビーバーガー」の始まりです。赤身の多い100%牛肉を、肉本来の味を損なわないようシンプルに調理し、好みに応じケチャップやマスタードをかけるスタイルで、日本のハンバーガーとは違った味を楽しむことができます。〔三崎のまぐろ〕三浦市にある三崎漁港は冷凍マグロで有名な漁港で、水揚げの際には-60℃に凍結されたマグロがクレーンで吊り上げられる光景を見ることができます。また、公設市場のみさき魚市場には、2階に見学コーナーがあり、さらには市場内や周辺の飲食店でマグロをはじめ、市場からその日に仕入れた新鮮な魚の料理を楽しむことができます。 ファイナンス 2019 Feb.69連 載 ■ 各地の話題

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る