ファイナンス 2019年2月号 Vol.54 No.11
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 はじめに横須賀税務署は、明治29(1896)年11月1日税務管理局官制公布により、各府県の収税署から国の機関として移管、創設された520税務署の一つです。神奈川県三浦半島の大部分を占める横須賀市及び三浦市を管轄しており、管内面積132.88km2、管内人口約44万人。平成25(2013)年5月に移転した現在の庁舎からは、東京湾を挟んで最短で約7km先にある千葉県富津市や君津市の景色を一望できます。横須賀は、嘉永6(1853)年、浦賀沖に黒船艦隊を率いたペリーが来航、鎖国政策の終焉を迎えるに至った地です。その後設置された製鉄所は、造船所、海軍工厰へと変わり、海軍関係を中心とした町になりました。終戦後は、この一部が米海軍基地及び海上陸上自衛隊として現在も使用されています。 管内の名所〔記念艦三笠〕「三笠」は日露戦争時の連合艦隊旗艦です。明治38(1905)年の日本海海戦で、東郷平八郎長官が座乗し、ロシアのバルチック艦隊を撃破しました。明治以降数多くの軍艦が建造されましたが、現存する軍艦は三笠のみで、世界三大記念艦の一つとして三笠公園内に保存されています。旧海軍の軍服や装備、日露戦争関連の展示のほか、長官公室、参謀長室などを見学できます。〔ドブ板通り〕米海軍横須賀基地前の商店街「ドブ板通り」には、スカジャンやミリタリーなどのスーベニアショップ、後述の海軍カレーやネイビーバーガーの店が並び、夜は基地の外国人がバーに繰り出します。また、横須賀を代表するファッションアイテムであるスカジャンを着ているだけでお得になる「スカジャン割」があるほか、米ドルが使える「ドル街」など、アメリカンな雰囲気を味わうことができます。海とともに歩むまち横須賀・三浦横須賀税務署 総務課長藤本 美和横須賀・三浦68 ファイナンス 2019 Feb.連 載 ■ 各地の話題

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