ファイナンス 2019年1月号 Vol.54 No.10
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新潟県 地域未来投資促進法 で検索頂き、企業名や取組概要の一覧をご覧頂けると幸いです。新年を迎えてもちろん、これで企業の投資、立地行動の傾向すべてを測れるものではありません。例えば、製造業の工場立地という伝統的な大規模投資を表す「工場立地動向調査」(経済産業省)では、全国1位ではありません。平成28年39件で8位、平成29年34件で10位、平成30年1-6月26件で6位となっています。日本を見れば関東近郊に、世界を見れば中国中心に、伸び盛りの企業が投資をする傾向が続くなか、明るい兆しは肌で感じます。首都直下を含む太平洋側の地震リスクや、特定の国中心に立地するリスクが話題となるなか、日本列島太平洋側と同時被災リスクがないこと、日本海に面した空港・港がありながら東京に直結する2本の高速道と2本の新幹線が通っていること、が経済界の皆様に改めて見直されつつあります。また、新潟県を拠点とする企業は、最大で売上げ3000億円規模、製造業に限れば最大で1000億円規模と、主要な都道府県と比べると一つひとつの企業規模は大きくありません。でもその分、無人農業ロボットを開発する技術者の熱い想いが感動を呼んだドラマ「下町ロケット」の舞台に燕市が選ばれたように、自分たちで未来を切り開こう、という経営者・職人は数多くいるなあと感じています。3月16日には、全国の地域未来牽引企業などの関係者が集うサミットが新潟県で開催予定です(経済産業省主催)。新たな事業に挑戦する企業訪問ツアーの翌日開催を含め、日本全体の地域企業の新たなビジネス創出、ひいては地域の活性化の一助になれば幸いです。皆様は、どのような新年を迎えられたでしょうか。新年の明るいイベントと言えば初夢。初夢と言えば一富士二鷹三茄子。昨年の11月号で触れたとおり、新潟県は茄子の作付面積が日本一です。茄子は実がなる、縁起のいいもの。一番じゃないし、目立たないけど、実はいろんな種類があります。日本の将来のために実を成す。新年にあたり、そんな新潟県の特徴を発展させ、知ってもらうよう微力ながら貢献していきたいと改めて思いました。〈具体例2〉 地域の14社で、ぶどう栽培、ワイナリー、小麦栽培・畜産、パン・パスタ・ソーセージ製造、宿泊・レストランなどの地域資源を活用した「にいがたワインコーストプロジェクト」 ファイナンス 2019 Jan.56ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?連 載 ■ ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?

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