ファイナンス 2018年12月号 Vol.54 No.9
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グループ間の交流を兼ねて問題提起となるクイズからスタート見知らぬ者同士がひとつのテーブルに座り、グループを作って意見交換するのが「Youth THINK」のスタイル。問題提起とグループの交流を図る意味も込めて、本日のテーマに関係する医療にまつわるクイズが出題された。身近な内容なので誌面を通じて共にお考えいただきたい。クイズの内容を皮切りに吉田室長による講演が行われた。まずは日本の財政の歳入、歳出について現状を説明し、歳出構造の変化が直近30年間で3倍以上の33兆円になっている社会保障費について解説が行われた。「30年前の社会保障は10兆円でしたが30年で3倍になっています。理由については65歳以上の人が大幅に増加し、近年では75歳以上の人が特に増加していることが大きいです。引続き高齢の人が増える一方、支える側の現役の人は少なくなっていきます。社会保障を支えるための財政の負担は今後ますます厳しいものになっていきます」(吉田室長)参加者は財政について日頃なんとなく理解しているものの、あらためて日本の財政が抱える問題を提示され、問題意識を新たにしていた。財務省 吉田さんのお話国民一人あたりの医療費と介護費から国庫の負担を読み解くYouth THINKクイズ問題提起とグループの交流を図る外来受診回数を国際比較医療費の現状について解説する吉田室長Q1日本人の一人あたり、年間外来受診回数は何回でしょう?(参考数値 韓国14.8回、ドイツ9.9回、イギリス5.0回、アメリカ4.0回)Q2日本の、病院の100ベッドあたりの医者数は何人でしょう?(参考数値 ドイツ50.9人、フランス50.9人、イギリス106.9人、アメリカ90.9人)Quizクイズ1の回答は「12.7回」で国別では韓国に次ぐ2位の受診回数だ。クイズ2の回答は「17.9人」。クイズ2の詳細については、吉田室長の講演で明らかにされた。Answer4 ファイナンス 2018 Dec.

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