ファイナンス 2018年12月号 Vol.54 No.9
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20代~30代を中心とした約40名の現役世代が意見交換財務省とNPO法人「Youth Create」が連携したイベント「Youth THINK」の開催は2018年で5年目を迎える。本年は10月16日に福岡、10月30日に東京で「日本の財政の現状と今後」について実施。さらに11月6日には再び東京で「社会保障と財政」をテーマに開催された。今回は11月6日の模様を誌上レポートする。当日の会場は東京大手町の大手門タワー・JXビル1Fにある「3×3 Lab Future」。普段は次世代オフィスとして業種業態の垣根を越えた交流・活動拠点として多くの人が利用している。当日は貸し切りで開催された。平日の19時30分からの開催にも関わらず、20代、30代の若手世代を中心に下は中学生から上は50代まで、日本の財政や社会保障に関心を持つ人達約40名が集った。和気あいあいとした雰囲気のなか、各々グループを形成して自己紹介からスタート。各グループは6名程度で形成され、グループごとに財務省の職員がテーブルにつき、ともに意見を交わしていくスタイルが取られた。最初は問題提起として医療に関わるクイズが出題された。次いで財務省文書課吉田企画調整室長(以下、吉田室長)の講演が行われた。「Youth THINK」では単に講演を聴くだけでなく、それによって何を感じたか?どのようにすればよいのか?など、各自の意見を交わす「ワールドカフェ」という形式で行われている。当日は「ワールドカフェ」(1)、(2)の時間が設けられ、それぞれが感じたままにリアルな意見交換が行われた。活気に満ちた当日の模様を次ページからレポートする。「Youth THINK×財務省2018」の概要「日本の財政の現状と今後」をテーマに現役世代が意見交換NPO法人Youth Createとは「子ども・若者」が日本や自分の住んでいる地域へ主体的に関心を持ち、政治参加を行う、 「子ども・若者」の意見が政治・行政の議論の場に載る状況を目指す。http://youth-create.jp/プログラムはじめにNPO法人「Youth Create」代表 原田謙介氏からの あいさつと当イベントの趣旨について説明。Youth THINKクイズ医療と日本人をテーマにしたクイズに対してグループで解答。財務省 吉田さんのお話日本の社会保障と財政について講演。ワールドカフェ(1)日本の社会保障と財政の概要を聞き、「気になった こと、良いと思ったこと」をグループでまとめ。財務省 吉田さん×Youth Create 原田さん医療、介護の領域の現状についてトークディスカッション。ワールドカフェ(2)医療、介護の現状を聞いて、変化を与えるために 「いまからあなたが出来ること」をグループでまとめ。全体共有各自、感じたこと等を付せんに書き込み、ホワイトボードに貼り付け、全員でシェアし、意見交換。おわりにYouth Create原田代表からまとめの言葉。 ファイナンス 2018 Dec.3特集 「Youth THINK×財務省2018」を開催~若者と考える、日本の社会保障と財政~

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