ファイナンス 2018年12月号 Vol.54 No.9
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り、地域で生き生きと自分が可能性を拓いていけるような環境をつくっていくことが一番大事だと思います。静岡で静岡の方が静岡を盛り上げていくという思いが尊い思いですし、地方創生はまさしく今日集まっていただいた皆さんのような若者が主役だと思います。Uターンされる方に対する支援策や、地元で新たなビジネスを起業したいといった方向けの支援メニューなど、さまざまな取組をしています。その他 女性の社会進出と少子化問題とのバランスに ついて財政健全化策として、女性が社会に出て働くことは重要なことであると考える一方で、社会進出することによって少子化問題が更に悪化するのではないか、といった意見がありました。【伊佐大臣政務官から】社会に出て働きたいと思われる方もいれば、あるいは専業主婦になって子育てに専念したいと思われる方もおられるなど、ライフスタイルは様々です。大事なことは、多様なライフスタイルがある中で、それぞれの方がこうしたいと思うことが実現できる社会環境にあるかどうかというであり、多様な働き方に対応するための抜本的な制度改革に取り組みました。例えば、出産・子育て、あるいは親の介護など人生にはいろんなステージがあり、それぞれのステージにあった働き方ができる制度といった観点から、子育てしている方や介護している方がテレワークなど家で仕事ができる環境を整備したり、また、子どもを預ける保育の場所の確保のほか、男性が育児に参画できる育児休暇や、介護休暇といった制度の拡充などを行いました。女性が社会参画することで出生率が下がるのではということですが、子育てよりも働く方をとりたいなど個人の選択は自由であります。その上で、働いて出産・子育てもしたいと思ってもそれが実現できない社会ではいけませんので、国は支援する必要があります。▪「車座ふるさとトーク」を終えて今回、このように膝を突き合わせて対話するという機会をつくっていただいた大学関係者の方に感謝申し上げます。意見交換する中で自分に何ができるんだという質問をいくつかいただきましたが、若い皆さんが、「自分はこれをしたい」や「あれができるんじゃないか」と思っていただいていることは非常にすばらしいことであり大変感動しました。また、若い方々の視点からいただいた意見については、しっかりと受け止めて今後の政策に活かしていきたいと思います。挨拶をする伊佐大臣政務官36 ファイナンス 2018 Dec.車座ふるさとトークat静岡英和学院大学SPOT

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