ファイナンス 2018年12月号 Vol.54 No.9
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▪財務省と車座ふるさとトーク 日本の財政の現状について、これからの日本を支える若い世代と意見交換若者の立場からの様々な質問や意見を聞く「車座ふるさとトーク」は、大臣、副大臣、大臣政務官が全国各地を訪問し、少人数での車座の対話を行い、政府が取り組んでいる重要施策について説明するとともに、国民の皆様の生の声を聞いて政策に活かす取組で、平成25年2月から開催されています。今回の開催により、政府全体では178回目、財務省では12回目の開催となります。今回の開催地である静岡県静岡市は同県の中部に位置し、県内2番目の人口約70万人(30年8月末時点)を擁する都市。15年に静岡市と清水市が合併し、新「静岡市」が発足。17年4月に政令指定都市へ移行し、葵・駿河・清水の3区による区制を施行。「歴史文化のまち」と「健康長寿のまち」を「目指す都市像」として掲げています。静岡市にキャンパスを有する静岡英和学院大学を会場に、伊佐大臣政務官が、これからの日本を支える若い世代の同大で社会福祉等を専攻する女子大学生10名(うち2名は留学生)と「日本の財政の現状について」をテーマに対話を行いました。対話では、財政再建と消費税率引上げや、財政の課題に大学生が取り組むべきことのほか、年金、待機児童、高等教育無償化、地域活性化に向けた取組など幅広い内容について、意見交換が行われました。以下、対話の詳細を紹介します。なお、これまでの車座ふるさとトークの概要は財務省HPや政府広報オンラインで閲覧できます。●財務省HPhttps://www.mof.go.jp/public_relations/ohter/kurumaza/●政府広報オンラインhttps://www.gov-online.go.jp/topics/furusato/▪「車座ふるさとトーク」レポート 財務省では初めてとなる静岡県での 車座トーク 参加学生との活発な意見交換冒頭、伊佐大臣政務官より参加者に対して、車座トークは、まさしく車座で膝を突き合わせてざっくばらんに意見交換を行う取組であり、いただいた意見を若者の今の声として受け止めて、今後の政策に反映していきたい、と対話への意気込みを述べました。また、日本の財政の状況について、『我が国の財政は、少子高齢化が進む中、社会保障費等が増加し続け、税収で歳出を賄えず借金に依存する状況』であり、『「経済再生なくして財政健全化なし」という方針の下で「プライマリーバランスの黒字化」を目指して、歳出・歳入両面からの改革を続けていくこと』などをわかりやすく説明しました。その後、財政再建、社会保障、その他のカテゴリーごとに質疑応答が進められました。財政再建 財政再建と消費税率引上げについてまず、参加者からは財政再建と消費税率引上げに関する質問や意見が数多く寄せられました。中でも財政再建については関心が高く、国はどのような仕組みで借金をしているのか、また、ドイツは日本と同様に高齢化が進行しているものの、借金の水準が低下傾向にあるのはどのような取組を行っているか ファイナンス 2018 Dec.33車座ふるさとトークat静岡英和学院大学SPOT

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