ファイナンス 2018年12月号 Vol.54 No.9
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Youth THINK×財務省2018アンケートを公開毎回、政治との接点を提供するYouth THINK。今回も有意義な意見交換が行われた。イベントの終わりに参加者が記したアンケートの一部を紹介したい。「財政の中でも具体的な切り口(医療・福祉)があり、議論が進みました」(25~29歳・社会人)「結局、唯一の正解はないんだなと。あらゆる方法を官民問わずやっていくしかないと思いました」 (20~24歳・学生)「普段触れない言葉、考えに接して勉強になった。具体的に財政再建を選挙のテーマとすることの難しさを改めて感じた」(30歳以上・社会人)「予防医療の話で、健康になっても、それによって社会保障費が必ずしも減る訳ではないという指摘があることにびっくりした」(20~24歳・学生)「財政について、報道や学校で何となくは知っているようだったが、実際にこうやって数字やグラフを見ることでより理解が深まる契機になったかと思います」 (25~29歳・社会人)「日本の財政状況について、体系的にきちんと聞いたことがなかったので、プロジェクション含め、非常に今重要な分岐点にいるのだなと感じました。若い人がもっと声を上げていきながら、みんなで良い社会を考えていけたらよいと思います」(20~24歳・学生)財政や医療は難しく、暗くなりがちな話です。そもそも普段話すことがないので、いろんな意見が出て対話できる場は貴重だと思いました。また若い世代を中心とした参加者が多数で、考え方が近いのかな?と思いきや、人それぞれで違っていたのが印象的でした。解答や結論が決まっているという場ではないので、その分、自由に意見を交換し合えるのが楽しい場になりました。現在、財務省再生の取組を担当しており、その一環として、国民の皆様との双方向のコミュニケーションを積極的に行うこととしています。今回のようなオープンディスカッションを通じて、自分達が思っていることを直接説明し、どのように受け止められるのか、ということを知ることは、政策を考えて行く上で非常に重要だと実感しました。印象に残ったのは『教育などで財政の仕組みを知ることが重要』という意見です。今後とも、このような機会を大事にしていきたいと思っています。ホワイトボードには数多くの意見が貼り出された。参加者の声主催者よりスピーカーより「Youth Create」 代表原田 謙介 氏財務省 文書課企画調整室長吉田 武司 氏 ファイナンス 2018 Dec.9特集 「Youth THINK×財務省2018」を開催~若者と考える、日本の社会保障と財政~

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