ファイナンス 2018年12月号 Vol.54 No.9
12/86

日本の財政の現状から問題点の気づきとなったYouth THINKのプログラムでは後半に全体共有の時間が設けられている。これは参加者全員が大きめの付せんに今日気づいたこと、感じたこと、疑問、自分で行動に移すことなどを一言で記したもの。記した紙はホワイトボードに貼り出して、全員でシェアしていく。その後、内容について原田代表、吉田室長、参加者のフリートークが行われ、有意義な意見交換の場が実現した。付せんに書かれた内容は下記の通りだ。「若い世代の声も聴きたい」という意見を記した20代男性の参加者は、マイクを向けられ「高齢者、現役世代いずれかの意見だけでなく、世代間で意見を交換することも大切だなと感じました」と語った。また別の参加者からは、「他人ごとではなく、自分たちの問題として乗り越えていくことが大事では?受益のためには、それなりの負担も必要だという認識が持てた。」という意見もあった。最後に原田代表が「全員が同じ意見でないのが面白いところ。ほかの視点を知ることが大切だと思います」とまとめ、イベントを締めくくった。▲ 各自の意見を付せんに 書き出す参加者▼ 書き出した意見を ホワイトボードに 貼り出してシェア▼ 貼り出された意見を基に 意見交換をする参加者▲参加者全員で記念撮影おわりに各自の意見を全体でシェア付せんに書かれた内容(一部抜粋)●民間の技術を活用することで社会保障費削減!!●子供が安心できる社会にしたい●負担と給付のバランスを調整したら?●選挙制度と行政の人事、効率向上がカギなのでは?●学校の授業の中で話し合う時間が何かを生みそう●財政・福祉・医療・介護etc 普段会えない方と会うと大事な課題に向き合える●年齢に応じた社会保障ではなく所得をベースにした社会保障●個の人生だけでなく何世代も先まで続く大きな流れの中で自分がどう生きたいか考えることを促す●長期的には教育機関での問題提起が最適?8 ファイナンス 2018 Dec.

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る