ファイナンス 2018年11月号 Vol.54 No.8
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各地の話題 はじめに松山税務署は、全国に税務署が設置された明治29年11月に松山税務署として設置され、庁舎については、平成7年11月に現在の「若草合同庁舎」へ移転しました。管轄区域は、松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町、久万高原町の3市3町であり、総面積は1540.8km2、人口は約64万人となっています。松山市は、松山城を中心に発展してきた城下町で、道後温泉で有名な古くからの温泉地であるとともに、俳人正岡子規や文豪夏目漱石ゆかりの地でもあります。 管内の名所・話題〔道後温泉本館〕道後温泉本館は、日本最古といわれる道後温泉のシンボルとなっています。道後温泉本館の一番の魅力は、日本の公衆浴場として初めて、平成6年(1994年)に国の重要文化財に指定されながら、博物館化せずに現役の公衆浴場として営業を続けているところです。平成21年(2009年)に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、最高位の三つ星を獲得しています。〔道後温泉別館 飛鳥乃湯泉〕平成29年(2017年)12月26日に、「道後温泉別館飛あすか鳥乃の湯ゆ泉」が新たにオープンしました。建物のコンセプトは、聖徳太子の来浴や斉明天皇の行幸などの物語や伝説が残る日本最古といわれる温泉にふさわしい飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋です。道後温泉本館と同じく、全国でも珍しい加温も加水もしていない源泉かけ流しの「美人の湯」を満喫することができます。屋根の上には、道後温泉のシンボルである塔屋を配置し、中庭は、聖徳太子が道後温泉に来浴された際に残したとされる「湯ゆのおか岡の碑文」に、「神の温泉を囲んで、椿が互いに枝を交えてしげりあい、椿の実は花びらを覆って温泉に垂れている」と描かれている当時の様子を「椿の森」で再現しています。歴史ある街松 山松山税務署 総務課長井出 耕二松山 ファイナンス 2018 Nov.75連 載 ■ 各地の話題

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