ファイナンス 2018年11月号 Vol.54 No.8
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中讃 金刀比羅神社の総本宮「こんぴらさん」「讃岐のこんぴらさん」と親しまれている金刀比羅宮は、全国に所在する金刀比羅(琴平)神社の総本宮です。様々な御神徳で知られていますが、特に海上交通の守り神として、海事関係者からの信仰が厚いことでも有名です。参道には、1,368段の石段があり、土産物店や飲食店が並び、多くの参拝客で賑わい、最近では外国人旅行客も多く訪れています。また、参道から少し離れたところに高さ27mの日本一高い木造灯籠「高灯籠」があり、灯籠の光が瀬戸内海を航海する船の指標となっていました。【785段目のある御本宮(左)と日本一高い木造灯籠(右)】 うどんに続け「骨付鳥」骨付鳥は、丸亀市発祥の伝統料理で、鶏の骨付もも肉をにんにく・塩・胡椒で味付けしたのもを焼き上げたスパイシーな味わいが特長です。皮はパリッと、肉汁はジュワッとして、老若男女を問わず、人気があります。丸亀市以外の飲食店でも多く取り入れられ、うどんに次ぐ香川県の名物になっています。テイクアウトや通信販売もありますので、是非一度ご賞味ください。【公式キャラクター 「とり奉行 骨付じゅうじゅう】【うどんに次ぐご当地グルメの骨付鳥】 全国シェア9割「うちわ」うちわと聞けば何が思いつくでしょうか? 駅前などで配られている広告が印刷されたプラスティック製のうちわが思いつく方が多いのではないでしょうか?丸亀市はうちわの生産が盛んで、寛永10年(1633)頃には金刀比羅宮参りのお土産として天狗の羽団扇にちなんだ「渋うちわ」を考案し、藩士の内職として奨励するなど、うちわの産地の基礎を築いたとされています。今では年間約1億本以上が生産され、国内シェアは9割を誇ります。また、うちわの形も多様で国の伝統工芸品にも指定されています。うちわ職人が多くいる丸亀では、特色のあるうちわ作りをしており、1本のうちわができるまでには、実に47に上る工程を経て完成するものもあります。【1本の竹から作り上げるうちわ】【多様な種類のうちわ】 おわりに香川県では、「さぬきうどん」が有名なことから通称「うどん県」と銘打ってPR活動しています。丸亀市を中心とした管内の中讃地区には、ご紹介した他にも・弘法大師(空海)ご誕生地「善通寺」(四国霊場第75番札所)・古代から海上交通の要衝「塩飽諸島」(28島)・日本最大の灌漑用ため池「満濃池」(周囲19.7km)・広大な敷地に四季の花々や芝生が広がる国営まんのう公園(面積350ha)などがあり、地方から全国に発信できるものがたくさんあります。「うどん県!それだけじゃない香川県」の「中讃地区」にも、ぜひ一度お越しください。74 ファイナンス 2018 Nov.連 載 ■ 各地の話題

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