ファイナンス 2018年11月号 Vol.54 No.8
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コンビニの端末で 納付用のバーコードを出力確定申告をする人の中には、仮想通貨やFX、株式などの投資で利益が出たために、今年に限っては納税しなければいけないケースもあります。本来であれば納付書を持参して、金融機関や税務署の窓口で納付する必要がありますがコンビニ納付を希望する場合には、バーコード付納付書の発行を税務署に依頼する必要がありました。2019年1月からは、コンビニ納付がさらに便利になり、確定申告をする人が家庭のパソコンなどでQRコードを出力することで、コンビニ納付が可能になります。その具体的な手順は、次のようになります。まず、家庭でQRコードを出力するには、次の2つの方法があります。●確定申告書等作成コーナーで作成・出力国税庁のホームページの確定申告書等作成コーナーを利用して申告書を作成する過程で、納付方法について「コンビニQR納付」を選択すると、申告書と併せてQRコード(PDFファイル)を印字した書面が出力(作成)されます。●国税庁ホームページからの作成・出力国税庁ホームページのQRコード作成専用画面で、住所、氏名、納付税目、納付金額等、納付に必要な情報を入力するとQRコード(PDFファイル)を印字した書面が出カ(作成)されます。次に出力したQRコードをコンビニに持参します。チケット購入などの際に利用する、コンビニのいわゆるキオスク端末(「Loppi」や「Famiポート」)にQRコードを読み取らせると、バーコード(納付書)が出力されます。このバーコードを利用してレジで納付します。なお、コンビニ納付ができる金額は、30 万円以下となっています。また、作成したQRコード(PDFファイル)をスマホやタブレット端末に保存し、スマホやタブレット端末の画面に表示してキオスク端末に読み取らせることも可能です。2019年1月のスタート時点で利用できるコンビニはローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ(いずれも「Loppi」端末設置店舗のみ)、ファミリーマート(「Famiポート」端末設置店舗のみ)です。この方法を利用すれば、一度も税務署に出向くことなく、申告書の作成、提出から納税までの一連の手続きが完了することになります。確定申告の期間中、確定申告書等作成コーナーは24時間稼働していますし、コンビニも24時間営業していますので、都合のいい時間に手続が可能です。QRコードを利用すれば税務署に出向かずコンビニ納付が可能にQRコードを利用したコンビニ納付の手順キオスク端末納付書現金で支払い出力QRコード自宅など自宅等で国税庁HPから納付書情報を入力又は確定申告書等作成コーナーからQRコードを出力する。国税庁HP作成コーナー※ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ、ファミリーマートコンビニQRコードを読み取らせて納付書を出力QRコードを利用したコンビニ納付手続の手順自宅等で作成・出力した「QRコード」(PDFファイル)をコンビニ店舗に持参する。コンビニに設置されたいわゆるキオスク端末(「Loppi」や「Famiポート」)にQRコードを読み取らせバーコード(納付書)を出力する。バーコード(納付書)を利用してレジで納付する。123 ファイナンス 2018 Nov.72019年1月に新方式導入、スマホにも対応 確定申告で「e-Tax」が手軽に利用できるようになる特 集

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