ファイナンス 2018年10月号 Vol.54 No.7
8/92

若手PTが論理構成の ノウハウなどを伝授まち・ひと・しごと創生本部が地域経済分析システム(RESAS:リーサス)を提供していますが、地方ではまだまだ使いこなせる人が少ないと感じていました。若手PT がその普及を模索している中で、香川大学の学生との接点ができました。そこで若手PTは、内閣府地方創生推進室主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」への応募を企画し、香川大学の学生に提案したところ、連携が実現しました。コンテストには、小豆島の空き家を活用した民泊のアイデアを提案し、見事、最優秀賞にあたる地方創生担当大臣賞を受賞することができました。若手PTは、リーサスの使用方法をはじめ資料作成、論理構成のノウハウを伝授するなどの支援を実施するとともに、アフター5や休日なども利用して十数回におよぶ打ち合わせやフィールドワークなどを通じ、応募作品の質を磨き上げていきました。とくに最終審査会のプレゼンテーションの前には、連日、夜遅くまで検討を繰り返し、原稿、資料の見直しやプレゼンテーションの練習を重ねたといいます。結果、当日は大学生が素晴らしいプレゼンテーションを行うことができたのです。それを見た民間有識者である審査委員長からは、「実現可能性及びユーザーとの共感から評価した。ぜひ実現して欲しいアイデア」との高い評価を受けました。アイデアコンテストに参加した香川大学生は、「自分自身が関わって地域を良くしていこうという意識が高まりました。」といいます。地域の課題に向き合い、その解決策を自分ごととして考える機会を、地域の将来を担う大学生に提供したいとの思いを持っていた若手PTにとって嬉しい声だったようです。地域経済分析システム「リーサス」を活用若手PTと香川大学生が連携し、コンテストで地方創生担当大臣賞を受賞打ち合わせは十数回におよんだフィールドワークで空き家を調査最終審査会での大学生のプレゼン受賞後の香川大学生と若手PT4 ファイナンス 2018 Oct.

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る