ファイナンス 2018年10月号 Vol.54 No.7
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り、これまで全国15か所ほどで実施してきました。今年は11月の長崎からスタートして、高知、兵庫、静岡、茨城で開催する予定です。さらに、年に1度、東京において財務省と共催で「税と子育てフォーラム」も開催しています。厚生労働省や内閣府にも登壇いただき、現状の子ども・子育て支援新制度の紹介や、子育てにおける財政状況などをレクチャーし、税金の使い道や子育て支援の在り方について考え、これからの子育てや子どもの未来を考えるワークショップを行っています。▪講演人生100年時代へ○塚越理事最近、「人生100年時代」という言葉をよく耳にします。本題に入る前に、導入として100年ライフについて説明をしたいと思います。そのうえで、国は何をすべきで、個人では何をすればよいのかをお話しします。「コーホート平均寿命」をご存知でしょうか。これは医療技術などの進歩を織り込んで、私たちを取り巻く条件が変わっていくことを前提に計算したものですが、これに基づくと、2007年に生まれた子は、107歳まで生きる計算になります。もちろん平均ですので、これより早く死ぬ人もいれば、もっと長生きする人もいます。そして、今40歳の人は99.5歳まで生きます。そうすると、寿命が80歳だと思っていた人もあと20年生きることになります。では、100年生きるためにはどうすればよいか。これまでは「3ステージ」という考え方がありました。(1)教育を受けて、(2)卒業したら仕事をして、(3)定年になれば引退するという考え方です。今の「人生100年時代」には「マルチステージ」という考え方があります。(1)教人生100年時代へ既存の価値観を壊し、「再創造」で学び(インプット)を増やしていく時代へ人生100年時代へ(2/2)「LIFE SHIFT」(著リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット・東洋経済)を基に作成「LIFE SHIFT」(著リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット・東洋経済)を基に作成 ファイナンス 2018 Oct.19ファザーリング全国フォーラムinひろしま に参加SPOT

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