ファイナンス 2018年8月号 Vol.54 No.5
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5月号で紹介した3年に1度の「大地の芸術祭」がいよいよ開催しました。第1回の2000年から20年近くが経ち、国際的なネットワークの拡大、2010年から開催された瀬戸内国際芸術祭との相乗効果などにより、当初には想像できなかった国際的な人気と地元への変化を起こす取り組みになっています。運営にあたっているボランティア間ですら母国語の英語、中国語等が飛び交っています。44の国・地域の335組のアーティストが参加しますが、そのうち29の国・地域、165組が新規参加です。2009年にオープンしたオーストラリア・ハウス等に続き、本年から香港の拠点も設けられます。ちなみに、舞台である十日町市、津南町は、それぞれ野村證券等で活躍した市長、先般話題になった全国最年少町長と多彩なリーダーを擁する地域です。主役は地元の生活者と自然。現代芸術を触媒として、数千年脈々と続いてきた豪雪地帯での日本人らしい素朴さと工夫に満ちた営みが世界から賞賛される姿がそこにあります。体感すると、夏に負けない元気がもらえます。9月17日までです。コラム1 大地の芸術祭の国際性7月号で粟島の記事を書いたところ、ネット経由で読んで頂いた方から次のような豆知識を教えて頂きました。人口が少ない粟島は電力系統も弱く、電気をたくさん使うゴミ焼却場が運転するときは、「今から燃やすよ!」と発電所に電話連絡することになっているんだそうです。そうしないと、島が全部停電する可能性があるとのこと。電力の運用はそれだけ繊細なんだなあと改めて感じました。昨年からこの広報誌ファイナンスで、紙媒体を活かしつつ、記事の電子化と電子ブック作成を進めてきましたが、読者の幅の拡大と反応をリアルタイムで受け取れるメリットを感じた瞬間でした。コラム2 粟島の電気事情と広報誌電子化 ファイナンス 2018 Aug.71ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?連 載 ■ ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?

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