ファイナンス 2018年8月号 Vol.54 No.5
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その結果(1)財務省主計官による鹿島市経済界での講演や意見交換(2)福岡財務支局による鹿島市内中学校での財政教育プログラムの実施(3)全国財務局長会議の席上、福岡財務支局長から「祐徳稲荷神社に押し寄せるインバウンド効果」などについて説明を行って頂くなど、全面的にバックアップや支援を賜っております。これらの取組みは鹿島市において初めての試みであり、鹿島市の経済界や学校側からも歓迎の意を受けたところでございます。当市は、国、県、近隣市町との連携を最も重要視しており、私(筆者)自身、地域を活性化させる手段は、色んな分野があると認識しています。今後も積極的に派遣元である財務省・財務省福岡財務支局と連携して取り組んで行きたいと考えています。財務局で学んだ財政・金融・国有財産の知識も非常に役立っており、市職員から要請がある場合、ともに議論しています。ウ.ふるさと納税の推進筆者である私は本年4月から「ふるさと納税」推進も担当しております。現在鹿島市返礼品の多くは、食料品を中心とした特産物が多いのですが、一方、鹿島市は「ものづくり」に携わる多くの中小企業が存在しております。これらの多くの企業・事業所に、鹿島らしさの商品を返礼品として生み出して頂くよう平成30年6月、鹿島商工会議所で開催される総会で会員代表に対し呼びかけを行い、鹿島商工会議所全ての会員には郵送にて、同様の趣旨を伝えるとともに、ふるさと納税のパンフレット、4高校で私(筆者)が実施した講演の「アンケート結果」を同封し、多くの市民や事業者の方々にご理解頂くようお願いしたところです。更に今後は担当者と各事業所に足を運んで、新たなふるさと納税返礼品の開拓を行っていくこととしています。4 終わりに鹿島市にお見えになる「交流人口」は増加していますが、一方、宿泊地が少ないことや、若者を呼び込む魅力の開拓、アクセスの弱さを跳ね返す魅力あるまちづくりに知恵を絞るなど、まだ多くの課題が山積しております。「祐徳稲荷神社」に多くお見えになるインバウンド(訪日外国人)を「まち」全体に波及させる仕掛けも必要です。インバウンド(訪日外国人)を呼び寄せるには4つの魅力が必要と言われています。(1)四季がはっきりしていること(2)伝統芸能等があること(3)自然が溢れていること(4)美味しい食材とお酒があること。全て鹿島にはございます。鹿島が誇るべき歴史、伝統、文化、食材などを最大限活用し、更に磨きをかけ「魅力あるまちづくり」を作る一員となり「交流人口」「定住人口」ともに尽力して行きたいと思っています。どうか、「ファイナンス」をご覧のみなさま、一度佐賀県鹿島市に足を運んで頂ければ幸いです。 ファイナンス 2018 Aug.41地方創生の現場から【第4回】

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