ファイナンス 2018年7月号 Vol.54 No.4
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(6)図柄題材競技の選定基準東京大会ではオリンピック33競技、パラリンピック22競技の計55競技の開催が予定されています*5。この中から個別に図柄の題材とする競技について、次の3つの観点から選定することとしました。iオリンピック・パラリンピック競技大会におけるメダル獲得競技ii国民体育大会等での実施競技iii「オリンピック東京大会における追加競技」及び「障害の有無・程度や性別・年齢等を問わず、皆が共に実施可能な競技で、共生を象徴し、共生社会の実現に資するパラリンピック競技」全体の発行種類数37種類のうち、千円銀貨12種類、百円銅貨18種類の計30種類が「競技」を対象とした図柄となりますので、上記選定基準に基づき、30競技(オリンピック21競技、パラリンピック9競技)を下表のとおり選定し、千円銀貨及び百円銅貨に振り分けています。*5) 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のホームページより(https://tokyo2020.org/jp/games/sport/)*6) ピクトグラム(案内用図記号)とは、「言葉によらない、目で見るだけで案内を可能とするもの」であり、多くの公共交通機関や公共施設などで広く使われています。(出典:経済産業省ホームページより)(http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160704001/20160704001.html)なお、個別に図柄化する競技以外の競技についても、競技に関する「ピクトグラム」*6(今後、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から公表予定)を活用し、複数の競技を一枚の貨幣の上にまとめて図柄化することで、オリンピック・パラリンピック全55競技を記念貨幣の図柄に採用することとしています。本年11月には第一次分を発行へ(1)第一次発行分の図柄等これまで東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣の発行計画の概要について述べてきましたが、既に本年2月には、一連のシリーズとして4回に分けて発行する記念貨幣のうち、第一次発行分の図柄等を公表しました。具体的には、一万円金貨1種類、千円銀貨2種類及び百円銅貨2種類の計5種類(オリンピック3種類、パラリンピック2種類)を発行することとしています。図柄については下図のとおりです。図柄競技大会名東京オリンピック競技大会貨幣の種類一万円金貨千円銀貨百円銅貨図柄(表面)流鏑馬と心技体水泳フェンシング図柄(裏面)東京2020オリンピック競技大会エンブレム東京2020オリンピック競技大会エンブレムとソメイヨシノとイチョウの葉東京2020オリンピック競技大会エンブレム(C)Tokyo2020 (C)IOC競技大会名東京パラリンピック競技大会貨幣の種類一万円金貨千円銀貨百円銅貨図柄(表面)(第一次発行分では発行せず)柔道ボッチャ図柄(裏面)東京2020パラリンピック競技大会エンブレムとソメイヨシノとイチョウの葉東京2020パラリンピック競技大会エンブレム(C)Tokyo2020 (C)IPC図柄題材とする競技東京オリンピック競技大会実施競技〈21競技〉●千円銀貨〈9競技〉●水泳●体操●陸上競技●柔道●バドミントン●卓球●野球・ソフトボール●レスリング●ボクシング●百円銅貨〈12競技〉●アーチェリー●スケートボード●カヌー●スポーツクライミング●自転車競技●サーフィン●フェンシング●テニス●サッカー●バレーボール●空手●ウエイトリフティング東京パラリンピック競技大会実施競技〈9競技〉●千円銀貨〈3競技〉●柔道●水泳●車いすテニス●百円銅貨〈6競技〉●アーチェリー●自転車競技●陸上競技●ゴールボール●ボッチャ●ウィルチェアーラグビー※競技の並びは英語表記のアルファベット順4 ファイナンス 2018 Jul.

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