ファイナンス 2018年7月号 Vol.54 No.4
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類)、千円銀貨(12種類)、五百円銅貨(2種類)及び百円銅貨(20種類)を合わせて37種類とすることとしています。(2)全体に占めるパラリンピック貨幣の割合全体に占めるパラリンピック貨幣の割合は、リオ・ロンドン大会では概ね1割程度でしたが、パラリンピックの認知度向上を進める政府方針*2を踏まえ、大会参加選手数の割合等に鑑み、32.4%まで引き上げることとしています。(3)発行時期大会成功に向けた機運醸成を図る観点から、2018年11月頃から大会開催直前にかけて、4回に分けて発行*3していくこととしています。(4)図柄の題材図柄の題材については、記念貨幣を東京大会のレガ*2) 「2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針(2015年11月27日閣議決定)」〈抄〉 1. はじめに(運営の成功のための体制) パラリンピック競技大会については、パラリンピックの認知度向上、ユニバーサルデザインに基づく競技会場整備をはじめとして、過去最高の環境整備を進める。*3) 第1次:2018年11月頃(開催の約2年前)、第2次:2019年7月頃(開催の1年前) 第3次:2020年1月頃(開催の半年前)、第4次:2020年7月頃(開催直前)*4) 過去大会における記念貨幣の図柄題材 ●リオ大会:「オリンピックモットー(より速く、より高く、より強く)」、「競技」、「ブラジルの建築・音楽・動物・植物」など ●ロンドン大会:「オリンピックモットー(より速く、より高く、より強く)」、「競技」、「イギリスを象徴する文化及び歴史等」など ●北京大会:「競技」、「中国の伝統的文化及び建築物」、「中国の伝統スポーツ」などシーとして残していく観点から、過去大会の例*4も参考に、表おもて面めんについては、「スポーツ理念」、「競技」及び「東京大会の象徴」の3類型とすることとしています。(5)発行貨種別の図柄類型上記(1)~(4)を踏まえ、発行貨種別の図柄類型は一万円金貨は「スポーツ理念」、千円銀貨は「競技」、五百円銅貨は「東京大会の象徴」及び百円銅貨は「競技」・「マスコット」とすることとしています。なお、国民参加の観点から、五百円銅貨については、「オリンピック・パラリンピックの象徴・関連施設等」、「日本を代表する芸術作品」、「日本・東京を代表する風景」の3分野について、造幣局作成の複数の図柄案を提示した上で、はがきやインターネット等による投票を行う予定としています。図柄や投票方法等の詳細については、多くの国民の方が記念貨幣に関心をもって投票に参加していただけるよう、検討しているところです。発行のイメージ(37種類)一万円金貨(3)千円銀貨(12)五百円銅貨(2)(スポーツ理念)(競技)(東京大会の象徴)(競技)百円銅貨(20)(マスコット)(注1)斜線はパラリンピック貨幣。(注2)全体に占めるパラリンピック貨幣の割合32.4%(競技図柄に占める割合30.0%)。(参考)過去大会のパラリンピック選手の割合西暦開催場所パラリンピック選手の割合(参考)参加選手数オリンピックパラリンピック2016リオ大会28%11,2374,3332012ロンドン大会29%10,5684,2372008北京大会27%10,9423,951(注)オリンピック参加選手数は、国際オリンピック委員会の発表による。パラリンピック参加選手数は、日本パラリンピック委員会の発表による。 ファイナンス 2018 Jul.32020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣について特集

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