ファイナンス 2018年7月号 Vol.54 No.4
46/100

[コンパクトシティの推進]当市は、海と山との距離が短く、平地に乏しい地形であるため、市街地は自然とコンパクトシティが実現している状況にありますが、周辺部にも一定数の人家があり、それぞれにおいて集落が形成されています。集落の数だけ道路・水道のインフラ等の公共サービスが必要となります。今後の人口動態や効率性等の観点を踏まえ、将来的な街のデザイン・ビジョンを検討していく必要があります。[第1次産業の生産性向上]第1次産業の生産性を高めることが、市民・市内事業者の所得向上に直結するため、ITやAI等最先端の技術を第1次産業に活かすことで生産性向上に努めることが重要です。民間企業や関係団体とも連携しつつ、テクノロジーを使った第1次産業の高付加価値化への取組を検討していきます。[インバウンド対応]引き続き増加が見込まれるインバウンド需要を取り込むために、外国人の目線に立った観光スポットのブラッシュアップが必要となります。長期滞在の観光客が多いことから、エリア全体をパッケージ化して売り込むための自治体間連携も視野に入れながら進めていく必要があると考えています。42 ファイナンス 2018 Jul.地方創生の現場から【第3回】

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る