ファイナンス 2018年6月号 Vol.54 No.3
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長野県における 地域活性化の取組み関東財務局長野財務事務所総務課企画係長朝日 沙弥香長野1長野財務事務所の取組み ~長野市及び松本市での活性化サロンの開催~ア.長野財務事務所の取組み長野財務事務所では、地域活性化への貢献を企図し、地域のオピニオンリーダーである企業経営者等と直面している様々な課題について意見交換を行う「活性化サロン」を開催しています。イ.これまでの活性化サロンの取組み状況平成28年から「長野活性化サロン」をこれまで計6回長野市において開催しています。開催の都度、参加者からアンケートをとり、企業経営者等が認識している課題をタイムリーにテーマ設定のうえ、講師を選定・招聘し、問題認識の共有とともに課題解決に向けて議論を深める場を目指してきました。なお、テーマは財務金融行政に限定せず、企業経営者等が課題と認識している事項をテーマとして幅広く取り扱っています。(第1回「地方創生に向けた金融の役割と展開」、第2回「地方創生の産業振興の展開」、第3回「事業承継」、第4回「働き方改革と女性の活躍推進」、第5回「労働力の確保に向けた施策と企業の取組み」、第6回「ICTの現状と利活用及び今後の展開」)ウ.長野県人口第2の都市である松本市での開催また、「長野活性化サロン」の参加者が長野県北部の企業中心であったことから、長野県全体の地域活性化に貢献していくためには、より広域的に意見を聴取していくことが必要と感じ、平成30年3月に、県内人口第2の都市であり、県内第2位の商圏、製造品出荷額が同第3位の松本市においても「活性化サロン」を開催しました。「松本地域活性化サロン」では、松本周辺地域の企業経営者等にご参加いただき、「松本市の産業と今後を考える」をテーマに設定。第1部の基調講演では、一般財団法人長野経済研究所から講師を迎え、松本市の人口推計と産業構造や、松本市の地方創生への取組み及び強みを活かした成長戦略のほか、社員が頑張って働きたくなる会社づくり等について幅広くご講演をいただき、第2部の意見交換では、参加者が感じている松本地域の産業や観光にかかる業界や行政の課題等について意見交換を行いました。参加者からは、自社の課題解決のヒントを聞くことができて参考になった等の声をいただいています。長野財務事務所としては、今後も活性化サロンの継続的な開催を通じ、長野県全体の地域活性化に貢献できるよう努めていきたいと考えています。88 ファイナンス 2018 Jun.連 載 ■ 各地の話題

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