ファイナンス 2018年6月号 Vol.54 No.3
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「じゅーぴたっ」を阿武隈急行線丸森駅内に開設し、町外からの移住を希望する方の相談体制を整えているほか、学生を対象にしたローカルベンチャーツアーやインターンシップを開催し、関係づくりを進めています。本町は、これまでも積極的に移住者を受け入れてきており、先輩移住者のみならず、もともとの町民も移住してきた方に寛容であり、開かれた町民気質が、新たな地域づくりの仲間の受け入れにつながっています。このような取り組みを積極的にPR・情報発信することで、丸森町の知名度向上を図っています。写真2 ローカルベンチャーツアーの様子4職員が「一丸」となった自治体運営本町では、職員向けの政策形成研修として「一いち丸がん塾じゅく」を実施しています。これは、地方分権の進展により自治体の判断と責任において行政運営することが一層求められる中、「町民ニーズを的確にとらえ、町民の目線に立った行政施策を立案し、実践できる創造性豊かな職員を育てること」がねらいです。2015年度から実施している本研修では、これまで25名の職員が塾生となり、今後本町が行うべき政策提案を行ってきました。このような職員の能力アップのための研修を実施しながら、本町では、ボトムアップでの積極的な政策提案により、様々な事業を実施しています。熱意を持ったアクティブな若手職員が、地域のために一丸となって行動することで、今後も持続可能な地域社会、より良いまちづくりを進めていきます。写真3 一丸塾での政策提案発表写真4 CULASTAチラシと筆者丸森町職員が「一丸」に!地方創生コンシェルジュ東北財務局総務課長 三浦 敏朗宮城県の南端に位置する丸森町は、県内二番目の高齢化率という、言わば課題先進地域ですが、「一丸塾」による政策提言、人材育成のほか、班長クラス職員を中心とした民間企業との連携、県南地域4市9町を対象とした観光DMO設立を主導、など活力ある取組を進めています。県南エリアを舞台に、さらなる活躍を期待しています。 ファイナンス 2018 Jun.85連 載 ■ 各地の話題

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