ファイナンス 2018年5月号 Vol.54 No.2
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「一度は詣れ」長野へ!長野税務署 総務課長熊倉 登志夫長野1はじめに長野税務署は、善光寺の門前町として栄え、現在では長野県の県都である長野市にあります。長野市のほか、須坂市、上高井郡(小お布ぶ施せ町まち、高山村)、上かみみのち水内郡(信濃町、飯綱町、小川村)の2市3町2村を管轄しており、その総面積は1,384.91km2、総人口は約46万人です。管内は、長野県北部の善光寺平と呼ばれる盆地を中心とする地域です。美しい自然と多くの名所・旧跡、そして昼夜、夏冬の気温較差が大きいこの土地の気候により育まれる美味しい食材にも恵まれています。2遠くとも一度は詣れ「善光寺」長野といえば、やはり善光寺を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。日本最古の仏像と伝わる一いっ光こう三さん尊ぞん阿弥陀如来を御本尊とし、その創建は今から約1400年前の644年とされています。日本において仏教の宗派が分かれる以前からあることから、宗派を問わない、珍しい性格のお寺です。「一生に一度は善光寺詣り」といわれ、昔から多くの参拝者を集めてきました。長野にお泊りになることがあれば、早起きして善光寺にお参りし、「お数珠頂戴」を体験してみてはいかがでしょうか。日の出とともに始まる「お朝事(あさじ)」という法要の際の本堂への行き帰りに、住職が参道にひざまずいている参拝者の頭を数珠で撫でることによって功徳を分け与えるというものです。「お朝事」の時間は日の出に合わせて分単位で変わりますので、善光寺のホームページで確認してからお出かけになると良いでしょう。3パワースポット「戸隠」山全体が聖地とされる戸隠は、昔から山岳信仰の修行場としてあがめられてきました。神話によれば、天の岩戸が放り投げられ、落ちてきてできたのが戸隠山であり、その麓に配された戸隠五社(宝光社、火ノ御子社、中社、九頭龍社、奥社)は創建以来2000年余といわれています。近年はパワースポットとしても知られるようになり、古道を歩いて神社を巡る方も多く見られます。一番上にある奥社へ行くには、駐車場から徒歩40分程度、途中からはかなりの急勾配を登っていくことになります。それなりの覚悟と体力(そして歩きやすい靴)が必要ですが、荘厳な雰囲気の中、美しい杉並木を抜け、幾段もの石段を登って参拝するのは素晴らしいものです。周辺はそばの名産地であり、戸隠そばは日本三大そばの一つに数えられています。「ぼっち盛り」と呼ばれる独特の盛り付け奥社参道の杉並木戸隠そば善光寺 ファイナンス 2018 May63連 載 ■ 各地の話題

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