ファイナンス 2018年4月号 Vol.54 No.1
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第五回 広域で日本を盛り上げるニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?これまで、新潟県の日本一あれこれ、日本酒、干支にちなんで朱鷺、忠犬タマ公といった、新潟県中心に取り上げてきました。今回は、目線を変えて、新潟という区域にとらわれない活動を紹介したいと思います。地域が頑張って、日本を盛り上げていくって素敵ですよね。東京と山形がグッと身近に山形県外のみなさんは、山形県に行くときは、どうやって出かけますか? 東京都周辺にお住まいの方は山形新幹線を思い出すかもしれませんし、訪れる区域によって違うよ、という詳しい方もいるでしょう。そうなんです、山形新幹線は、山形県の内陸側を走っていて、鶴岡市や酒田市といった日本海沿岸の庄内地方は、東京駅出発とすると、上越新幹線に乗って終点の新潟駅に行き、始発の羽越線に乗り換えて向かうのが一般的なんです(写真1参照)。そして、今年の4月15日(日)、上越新幹線「とき」と羽越線特急「いなほ」の新潟駅での同一ホーム乗り換えが実現したのです(写真2参照)。これまで、荷物を持ちながら階段下って数分を要していたものが、同じ列車の感覚で乗り換えできるようになりました。高齢者や、子連れでの負担軽減という精神的効果が大きいですよね。出羽三山の精神文化、鶴岡の城下町文化、酒田の湊町文化がより身近に体感できます。酒田フレンチ、鶴岡のイタリアンや加茂水族館(クラゲドリーム館)も人気ですよね。3月には、庄内地域の住民による新潟駅見学会も開催され、東京、新潟との交流促進の意気込みも聞かれました。恒久的な同一ホーム乗り換えは、日本初だそうです。是非一度、お試し下さい。2019年秋には、JRグループを挙げて地域の観光発信をする「デスティネーションキャンペーン」(DC)が新潟県・庄内エリアで開催されます。江戸時代に北新潟県総務管理部長(元財務省広報室長)佐久間 寛道写真1:山形県庄内地方へのアクセス出典:庄内交通ホームページ写真2:新潟駅乗り換えイメージ出典:新潟市ホームページ32 ファイナンス 2018 Apr.連 載 ■ ニイ「ガタ」、「トキ」、書いてみませんか?

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