ファイナンス 2018年4月号 Vol.54 No.1
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税関研修所 総務課長 山口 隆久税関研修所の関税技術協力活動●はじめに本年2月、財務省税関研修所の研修・研究部、国際研修課及び教官は、第30回人事院総裁賞(職域部門)(注)を受賞致しました。これは、国際物流が高度化・多様化する中で、長年にわたり政府開発援助の一環として関税技術協力に尽力し、途上国税関の能力向上を図るとともに、国際貿易の健全な発展を通じ、日系企業の海外展開の支援や、我が国の安全・安心な社会の実現に大きく貢献してきたことが高く評価されたものです。この機会を捉え、本稿では、当研修所で実施している関税技術協力について、具体的にどのような活動を実施しているのかご紹介させて頂きます。なお、本稿で示した見解はすべて筆者個人のものであり、筆者の所属する組織としての見解を示すものではない旨予めご了承をお願い致します。注: 人事院総裁賞は、国民全体の奉仕者としての強い自覚の下に職務に精励し、国民の公務に対する信頼を高めることに寄与した職員又は職域グループの功績を讃えるものです。各府省等から推薦された候補者の中から、各界有識者からなる選考委員会が厳正な審査・選考を行い、その結果に基づき人事院総裁が受賞者を決定します。●税関研修所について税関研修所は、昭和元年(1926年)に設けられた「関税講習所」を引き継ぎ、昭和28年(1953年)に大蔵省の附属機関として設置され、今年で65周年を迎える文教研修施設です。平成元年(1989年)から千葉県柏市に本所を構えており、全国に9つある各税関の本関所在地には、それぞれ研修支所を置いています。税関研修所研修・研究部 国際研修課職員及び教官(研究担当)明治記念館で行われた人事院総裁賞授与式の模様人事院総裁から表彰状を授与 ファイナンス 2018 Apr.13

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