ファイナンス 2018年3月号 Vol.53 No.12
52/60

○スタンド・オフ・ミサイルの導入(22億円)我が国防衛における敵艦艇の侵攻阻止、上陸部隊の排除やBMDイージス艦の防護といった任務に従事する隊員の安全を可能な限り確保する観点から、相手の脅威圏外(スタンド・オフ)から対処できるミサイルを導入。・戦闘機(F-35A)に搭載するスタンド・オフ・ミサイル(JSM)の取得。・戦闘機(F-15等)へのスタンド・オフ・ミサイル(LRASM/JASSM)の搭載に必要な機体改修を行うための適合性調査を実施。(2)島嶼部に対する攻撃への対応島嶼部に対する攻撃に対応するため、常続監視体制の整備、航空・海上優勢の獲得・維持、迅速な展開・対処能力の向上、指揮統制・情報通信体制の整備を実施。○戦闘機(F-35A)の取得(6機:785億円)現有する戦闘機(F-4)の減勢に対応し、戦闘機部隊を維持するとともに、抑止力及び対処能力を向上させるため、後継機として戦闘機(F-35A)を取得。○ティルト・ローター機(V-22)の取得(4機:393億円)水陸両用作戦における部隊の展開能力を強化するため、輸送ヘリコプター(CH-47JA)の輸送能力を巡航速度や航続距離等の観点から補完・強化するティルト・ローター機(V-22)を取得。○輸送機(C-2)の取得(2機:435億円)現有の輸送機(C-1)の減勢を踏まえ、航続距離や搭載重量等を向上し、大規模な展開に資する輸送機(C-2)を取得。(3)弾道ミサイル攻撃への対応弾道ミサイル攻撃に対し、我が国全体を多層的・持続的に防護する体制を強化。○陸上配備型イージス・システム(イージス・ アショア)の導入(7億円)北朝鮮による核・ミサイル開発が、我が国にとってこれまでにない重大かつ差し迫った脅威となっていることを踏まえ、陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)の整備に着手(基本設計、地質測量調査等の実施)。図表3 自衛隊の能力等に関する主要事業(計数は契約ベース)(1)周辺海空域における安全確保(3)弾道ミサイル攻撃への対応・護衛艦の建造(2隻:922億円)・潜水艦の建造(1隻:697億円)・滞空型無人機(グローバルホーク)の取得(147億円)・新早期警戒機(E-2D)の取得(1機:247億円)・早期警戒管制機(E-767)の能力向上(1機:84億円)・次期警戒管制レーダ装置の開発(87億円)・スタンド・オフ・ミサイルの導入(22億円)弾道ミサイル攻撃への対応・陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)の導入(7億円)・SM-3ブロックⅡA及びSM-3ブロックⅠBの取得(627億円)・固定式警戒管制レーダーの換装(FPS-7)及びBMD機能の付加(102億円)〔再掲〕・自動警戒管制システム(JADGE)の弾道ミサイル対処能力の向上(47億円)・次期警戒管制レーダ装置の開発(87億円)〔再掲〕(2)島嶼部に対する攻撃への対応・戦闘機(F-35A)の取得(6機:785億円)・ティルト・ローター機(V-22)の取得(4機:393億円)・輸送機(C-2)の取得(2機:435億円)・16式機動戦闘車の取得(18両:137億円)・護衛艦の建造(922億円)〔再掲〕・潜水艦の建造(697億円)〔再掲〕・新早期警戒機(E-2D)の取得(247億円)〔再掲〕・滞空型無人機(グローバルホーク)の取得(147億円)〔再掲〕・新空中給油・輸送機(KC-46A)の取得(1機:267億円)・03式中距離地対空誘導弾(改)の取得(1式:182億円)・固定式警戒管制レーダーの換装(FPS-7)及びBMD機能の付加(102億円)・南西警備部隊等に係る整備(553億円)・島嶼防衛用高速滑空弾の要素技術の研究(46億円)・島嶼防衛用新対艦誘導弾の要素技術の研究(54億円)(4)宇宙・サイバー空間における対応宇宙空間における対応・宇宙状況監視に係る取組(28億円)・Xバンド防衛通信衛星の整備(229億円)・商用画像衛星の利用(110億円)サイバー空間における対応・サイバー防衛隊の体制の強化(約110名→約150名)・移動系システムを標的としたサイバー攻撃対処のための演習環境整備に関する研究(28億円)※計数はいずれも初度費除きの数字48ファイナンス 2018.3特集

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る