ファイナンス 2017年12月号 Vol.53 No.9
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2017年10月12日~14日にかけて、アメリカ・ワシントンDCにて、G20財務大臣・中央銀行総裁会議、国際通貨金融委員会(IMFC)、世銀・IMF合同開発委員会(DC)等の国際会議が開催された。これらの会合は、年に一度行われる世銀・IMF年次総会に合わせて行われるものである。以下、本稿では、これら一連の会議における議論の概要を紹介したい。1G20財務大臣・中央銀行総裁会議(2017年10月12-13日)G20財務大臣・中央銀行総裁会議においては、世界経済、アフリカとのコンパクト、国際金融アーキテクチャ、国際課税、金融規制等について議論が行われた。*1世界経済については、足元で成長が力強くなってきていることが確認される一方で、下方リスクが残存し、長期的な成長見通しも依然として十分でないことから、各国が財政政策、金融政策、及び構造改革の分野で必要な取組を進めていくべきことが改めて強調された。*2Spot03*1)麻生副総理兼財務大臣は諸般の事情により出席できず、代理として浅川財務官が黒田日銀総裁とともに出席した。*2)今回会議ではコミュニケは採択されなかったが、後にドイツが議長総括を公表している。国際会議の概要について2017年10月12-14日開催、於:アメリカ・ワシントンD.C.国際局国際機構課長 三好 敏之国際局開発機関課長 今村 英章ファイナンス 2017.1219SPOT

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