ファイナンス 2017年9月号 Vol.53 No.6
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特集1麻薬探知犬を知ろう!~犬の嗅覚は人の○万倍?~薬物の侵入を食い止める 麻薬探知犬が活躍空港や旅客船などのターミナルで活躍する麻薬探知犬。空港では飛行機到着時、乗客の預けた手荷物が貨物コンテナからターンテーブルに移される際に乗客の目につかないところでチェックする麻薬探知犬がいる。最初に登場したラブラドールレトリバーの「ヨモギ号」は、空港で荷物をチェックするのが役目。デモンストレーションでは「ヨモギ号」から見えないところで荷物の中に大麻の匂いがする品物を係員が隠した。子供たちがいる会場に入ってきた「ヨモギ号」はひとつずつ、荷物の匂いを嗅ぎ分けていく。すると、ひとつの荷物の前で座り、ハンドラー(職員)にアピール。見事に大麻の匂いを移した品物を発見し、子供たちから歓声があがった。人が不審な薬物を持っていないか、チェックする麻薬探知犬もいる。14名の子供たちが旅行客に扮し、その中の一人が大麻の匂いがする品物をこっそり隠し持った。ラブラドールレトリバーの「アルフィー号」は、乗客に扮した子供たちに触れないよう、ぎりぎりのところまで鼻先を近づけて、一人ずつ匂いを嗅いでいくと……こちらも、品物を持っていた子供の前で座り、ハンドラーにアピール。その正確さに子供たちは驚いた。その後、タオルで作ったおもちゃでハンドラーに“遊び”をねだる様子が見られた。麻薬探知犬は品物を発見後にハンドラーとの“遊び”を報酬として求め、行動するのだという。その賢さ、正確さに、子供たちは感心しきりだった。「ヨモギ号」は多くの箱のなかから、薬物を発見したクイズ形式、映像で 財務省の仕事がわかる!財務省を訪れた子供たちと保護者に向けて、職員が「財務省の建物はいつできたでしょう?」などの内容をクイズ形式で出題していき、まずは財務省のプロフィールを理解してもらえた様子。また、財務省の仕事内容をわかりやすくまとめた映像による説明が行われた。国に入ってくるお金と出ていくお金の流れを理解し、社会保障費や地方への交付金、教育費など必要となるお金についても理解を深めた。さらに主計局や主税局といった領域で仕事内容が分かれていることを知った子供たち。特に、麻薬探知犬を使役している関税局の仕事内容には大いに興味を持っていた。水際で麻薬や拳銃などの密輸入を防ぐことで、犯罪を防止し、健康で安全な生活が実現していることを理解できたようだ。クイズ形式で財務省について紹介する職員。財務省の仕事を紹介ファイナンス 2017.95プログラムを一新して8月2日・3日に開催「こども霞が関見学デー」で財務省の仕事や役割を紹介

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