ファイナンス 2017年7月号 Vol.53 No.4
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7月号(通巻第620号)平成29年7月14日発行編集・発行編集補助・印刷・販売財務省日経印刷株式会社〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-15-5定価500円(本体463円+税) 年間購読料(別刷を除く)6,960円(本体6,444円+税)/送料共●本書購読のお申し込み、宛先などの変更は、下記までご連絡ください。 全国官報販売協同組合(普及サービス部) TEL 03-6737-1506 / FAX03-5855-2303 e-mail:orderzasshi@gov-book.or.jpこの1年、働き方改革を特に継続して取り上げてきました。その集大成的な位置付けとして、平成25年の夏に講演頂き、財務省が業務改善を本格化するきっかけを作って下さったJ-Win理事長の内永ゆか子様に巻頭言でメッセージを頂きました。組織におけるダイバーシティの意義を明快に述べて下さっています。東京の大企業ばかりでなく、各地で変革のための多様性を広げようと、J-Win関西支部を設立。内永様の圧倒的なパワーに負けないよう、我々も不断に取り組んでいこうと思います。特集は、訪日外国人旅行者が増加し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて注目が高まっている税関の水際取締りです。税関の取締りと言えば、麻薬探知犬をイメージする方も多いかと思います。財務省公式ツイッターでは、麻薬探知犬の様々な姿を特集として取り上げています。ぜひこの機会にフォローしてみて下さい。8月2,3日のこども霞が関デーでは、財務本省に本物の麻薬探知犬が登場します。人間の数万倍とも言われる嗅覚で、見事に麻薬のにおいがする荷物を発見する場面、今から楽しみです。さて、この1年間、次世代に豊かな、そして希望ある社会をつないでいきたい、という財務省の取組みの想いを込め、少しでもわかりやすくお伝えするよう心掛けてきました。こどもや子育て世代間の意見交換の場を多く記事で取り上げたほか、ファイナンスのコンセプト設定と表紙デザイン刷新、電子ブック形式の導入を図りました。ホームページでは、スライドショーの導入や、「身近な税」コーナーを一新。関係府省と協力した社会保障のインフォグラフィックの作成など、新たなコンテンツも作成してきました。改めて現状を見れば、今年財務省が行った調査では、払う税に比べて公共サービスを受けていないと感じている方が7割という結果です。ファイナンスを読まれている方はご存知のとおり、実際は、将来世代に負担を付け回している状況になっています。昨年の7月号で、社会の課題に対する私自身の想いを書かせて頂き、想いを共感から行動にまでつなげることは簡単じゃない、でもあきらめないことが何より大切だ、と記しました。今もその想いは変わっていません。意見交換の場で、学校教育では一人一人が年間約100万円の公的サービスを受益していることや、救急車1台の出動ごとに4万円の費用がかかっているとお話するとみなさん本当に驚かれます。そして、少子高齢化の状況をみるにつれ、受益と負担の現状を知らなかった、なんとかしなきゃ、との意見が多く出ます。出会う方々と、受益と負担の関係を含めた日本の将来を語り合い、学んだり、共感することが多くありました。編集後記を書くのはこれで最後となりましたが、新天地でも、地域・日本の将来の明るい可能性を信じ、多くの方々と協力し合って楽しく取り組んでいきたいと思います。これまで本当にありがとうございました。(財務省広報室長 佐久間 寛道)財務省ツイッター公式アカウント @MOF_Japan財務省ホームページ http://www.mof.go.jp ⇨ファイナンス 2017.495編集後記編集後記

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