ファイナンス 2017年7月号 Vol.53 No.4
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横浜税関資料展示室「クイーンのひろば」では、開港からの横浜港・横浜税関の歴史をつづるグラフィック年表をはじめ、麻薬や拳銃などの密輸の手口、知的財産を侵害した偽ブランド品などを映像や実物展示で紹介しています。今年3月にはリニューアルオープンし、さらに内容が充実しました。その一つが訪日外国人への対応です。横浜港で入国した外国人観光客が『クイーンのひろば』を訪れることも多いため、展示解説に英語や中国語、韓国語を取り入れました。スマートフォンなどでQRコードをスキャンすると、希望する言語の解説が閲覧できる仕組みです。また、大正時代の税関倉庫で棟飾りとして使用されていた石造飾りなどを展示に追加、自由に触れられるようになっています。資料展示室「クイーンのひろば」が リニューアルオープン横浜税関資料展示室「クイーンのひろば」のご案内場  所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1開館時間: 10時~16時入館無料 (5月~9月は10時~17時)休 館 日:年末年始、施設点検日多言語解説に対応QRコードを利用した多言語解説。リニューアルで導入された。「カスタム君」が お出迎え横浜税関資料展示室「クイーンのひろば」の入り口では、税関のキャラクター「カスタム君」がお出迎え。観光客や学生でにぎわう横浜税関の本関庁舎内に設置された「クイーンのひろば」は 立地がよいため、観光客や学生で常ににぎわっている。昭和初期の軒飾り庁舎には軒全周に大小の装飾が配置されており、総数は400余りにも上る。写真左は1934年の3代目庁舎に使われていた軒飾り。写真右はカップ型装飾。石材に隠された 薬物輸入された石材に薬物が隠されていることもある。2014年には石材内部に約24㎏の覚醒剤が隠されていることがX線検査で判明した。ファイナンス 2017.711我が国税関における水際取締りの現状と課題特集

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