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編集後記/「ファイナンス」令和2年11月号(通巻660号)

11月になり、朝晩急に冷え込む季節となってきました。世の中では「鬼滅の刃」が公開10日間で興行収入107億円と空前のヒットとなっていますが、皆さんご覧になりましたでしょうか。海外旅行が難しい中、この秋は世界の美しい風景を映画で見るというのもいいかもしれません。個人的なお薦めですが「オランダの光」(2003年)という映画があります。フェルメール、レンブラント、そして現代に至るオランダ芸術の秘密を、オランダ独特の“光”をキーワードに探求していくドキュメンタリー作品です。オランダの湿気を含んだ空気の層を光が散乱しながら通り抜け、その光がエイセル湖や北海の水面に反射して更に拡散する。映画内に散りばめられた美しすぎる映像に目を奪われます。

オランダと言えば、2016年春に政府税制調査会の海外調査団に随行し、2001年の包括的な税制改革(所得控除の税額控除化や金融所得課税の見直し等)について調査を行ったことを思い出します。本年秋の政府税制調査会では、働き方の違いにより有利・不利の生じない年金税制のあり方や、ウィズコロナ時代における税務手続の電子化等について活発に議論が行われています。財務省(内閣府)ホームページやフェイスブック等でも資料を公開しておりますので、是非そちらもご覧ください。

(財務省広報室長 大森 朝之)