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編集後記/「ファイナンス」令和元年12月号(通巻第649号)

いきなりですが、皆さん、財務省の庁舎の歴史はご存じですか?

大蔵省本庁舎として造成工事にとりかかったのは昭和9年、時局による工事の一時中止もありながら仮竣工にこじつけたのが昭和15年、内装工事を経て一応の完成をみたのが昭和18年(1943年)でした。既に80年近く、この地に立ち続けているのですね。

庁舎が立つ前はロシア大使館が、明治維新にさかのぼると丹後国の宮津藩本荘邸があったそうです。今でも中庭北側に井戸枠が残っており、その本荘邸の井戸跡と言われています。「清瀧水」の文字が彫られ、その反対側には「禾(のぎ)」の文字が確認できます。どんな思いや願いを込めて彫られたのでしょうか。

平成27年に始まった耐震改修工事もようやく終わろうとしております。中央玄関の階段も全面的に通行できるようになり、とても風通しがよくなったと感じます。昭和、平成と経て、令和を迎えた歴史ある庁舎と共に、国の信用を守り、希望ある社会を次世代に引き継いでいければと思います。

(財務省広報室長 木村 公一)