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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和3年10月26日(火曜日))

【質疑応答】

問)先程、初会合が開かれました新しい資本主義実現会議について伺います。財務大臣として実現会議の中でどういった議論がなされることを期待されるかということと、併せて今後の経済対策の策定、補正予算の実現に向けてどのような役割を果たしてほしいとお考えになっているのか、お聞かせください。

答)新型コロナウイルスが拡大をいたしまして、日本が長年抱えておりました脆弱性でありますとか、あるいは課題が今浮き彫りになっていると、そういうふうに思います。新しい資本主義実現会議におきましては、こうしたことを一挙に議論をする絶好の機会だなと、そういうふうに考えております。総理からも、新型コロナ対応に万全を期すとともに、新しい資本主義を起動させるための新たな経済対策の策定をするようにという指示が10月8日にあったところでございまして、この会議におきまして新しい資本主義の実現に向けたビジョン、それからその具体化に向けた議論が進められていくことと思っております。今後有識者の方々の知見も踏まえながら大局的な見地からの議論、それを期待しているところでございます。

問)冒頭の質問に関連してなんですけれども、新しい資本主義というのは期待の声もある一方で具体像がはっきりしないという指摘もあります。大臣は新しい資本主義というものについてどういうふうに解釈されているのか、また、有権者から新しい資本主義って何ですかというふうに問われることもあるかと思うんですけれども、そのときに大臣としてはどういうご説明をされていらっしゃるんですか。

答)新しい資本主義についてのご質問ですけれども、先程申し上げましたとおり、コロナでいろいろな脆弱性も現れてきたという中におきまして、コロナ後、それからコロナとともに歩むウィズコロナ、アフターコロナの経済再生、それと新しい資本主義とは、成長と分配の好循環、それとコロナ後の新しい社会の開拓を目指すものと理解をしております。新型コロナであらわになったことの中の1つにつきましてデジタル化もあると思います。急速なデジタル化の進展によりまして地方から変革が起こるなど社会が変わっていく、そういうような可能性と予感も今感じるところでございます。成長の果実をしっかりと分配することを通じて次の成長が実現する、成長も分配も実現するためにあらゆる政策を総動員しなくてはならないと思っております。このため新しい資本主義実現会議を創設し、議論が始まったところでございまして、今日まさにそれのキックオフでございました。会議の中身については山際大臣が一元的にお話するということで、細かくは述べませんけれども、各委員からそれぞれご発言がありまして、私の印象では大変幅広い議論だったなと思います。次回からはだんだん項目ごとに絞って議論を深めるということでありますので、会議を通じて新しい資本主義の全体像といいますか、そういうものがだんだん明らかになってくるんだと、そういうふうに思っています。

(以上)