【冒頭発言】
伊東先生にお仕えする以前は、国土交通省の技術系のいわゆる役人として、特に途上国におけるインフラ整備、ODAを中心にずっと仕事をさせてもらいましたし、全国各地の港湾インフラプロジェクトを通じた地方創生も多数手がけておりましたので、基本的には国交がバックグラウンドです。大事なことを言うのを忘れました。私の選挙区は京都2区でありまして、京都市です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
【質疑応答】
問)これから22年度予算編成や税制改正、また21年度補正予算の編成が本格化すると思うのですが、現状コロナ対応で財政運営が厳しさを増しておりますが、経済財政の現状に対するご所見と今後の抱負についてお願いします。
高村政務官)現在の経済状況につきましては、消費の弱い動きなど新型コロナの影響により、依然として厳しい状況にあることは間違いないと思いますが、総じて見れば持ち直しの動きが続いているもの、こういうふうに承知をしております。一方で、日本の財政に関しては、足元のコロナ対応により一層厳しさが増しており、また新型コロナ以前から少子高齢化の進行を背景に、社会保障の受益と負担のアンバランスという構造的課題を抱えております。今後の財政運営では、コロナ対応や歳出歳入の両面の改革による経済再生と財政健全化の両立など、困難な課題が山積していますが、鈴木新大臣をお支えして、着実に実現させていきたいと考えております。
繁本政務官)現在の経済財政の現状についてお尋ねをいただきました。ご承知のとおり、コロナ禍に見舞われておりますから、これまで政府においては大規模な財政支出をしっかりやってきました。もう既に令和2年度では147兆円という財政支出をやっているわけでありますが、まだコロナ禍が終わったわけではないです。今第5波が収束している状況ではありますが、また新たな変異株の登場であったり、その蔓延拡大によって、またどんな対策が必要になってくるかわからない。だから、これからの健全な財政、経済財政運営をもし考えるのであれば、今、目の前の新型コロナをいかに収束させていくかということについて、最も資源を集中してやっていくべきだと。このことこそが経済財政の健全化に進むための第一歩だと思っております。 ワニの口のようにがばっと開いてしまった財政支出を、これからもしかしたら、更に開くかもしれないし、これを閉じさせていくためにも、まず感染症対策が一番、それともう一つは総理がおっしゃっているように、成長と分配ですよね。今成長がコロナ禍で随分弱まっているところがありますから、ウィズコロナ時代の社会経済活動をいかに再起動させるかといった政策について、これはもちろん財務省だけではできません。経済再生、あるいは厚労省、ワクチン担当大臣共々に、総理を中心に考えていくことでありますが、早くそのウィズコロナ時代の社会経済活動の再起動をさせるためのわかりやすいルールづくりをやっていくことが、成長につながっていく一番大事な点だと思いますから、まずやっぱりコロナ絡みで、私が申し上げた2つの提案を前に進めていかなければ、これは根本的な経済財政の健全化という議論には、なかなか難しいのではないかと思います。目の前のことが、まず一番大事だと思います。
問)お二人、財務大臣政務官に就任して間もなくて、まだわからないことも多いかと思うのですけれども、こうした点について財務政務官として努力していきたいですとか、取り組むべき課題というものがありましたらお教えいただければと思います。それぞれお願いいたします。
繁本政務官)財務大臣政務官として、これから何に力を入れていきたいか。財務省は予算の編成を通じて、全ての省庁の政策について、いろいろご議論させていただける霞が関の霞が関ですから、コロナ禍で今、どれを集中的にやりたいかと言われれば、まず全般的に財務省の皆さんと、あらゆる政策について議論をして、財務省が考えるところのそれぞれ個別課題に対するソリューションをしっかりと聞き取って、その中からこれといったものがしっかり出てくるかと思います。まずは、やりたいことはいっぱいありますよ。ただ、今どれか1つ挙げてみてくださいと言われれば、まずは一旦全体を議論してみたいというのが正直な気持ちです。
高村政務官)私自身は、興味がある分野としては麻生大臣が進めてこられた国際課税がどう落ち着いていくのかということは、まず興味を持っています。そして、やはり若手の議員として、議会と省庁のつなぎ役として私たちは入れていただいていると思っていますので、なるべく財務省の若手の方から多くの意見を聞いて、実際の仕事の進め方、あるいはどうしても議会のほうが強くなってしまっている部分があると思うので、そういう中で、国全体の改革の中で、議会にはどういうことができるんだろうか、あるいは政府としてどういうことをやっていけるのかということを、じっくりと考えていきたいなと思っています。ちょっと国対が長かったので、まだ国対の発想が残っていると思いますけれども。
繁本政務官)私も国交省の経験があるし、厚労で4年間ずっとやってきたので、特に医療分野には、社会保障担当、医療担当の方とも議論していきたいと思います。社会保障の改革というのは大きなテーマでもありますし、待ったなしの災害への備えということについても、自分のキャリアを考えてみたら、これもせっかくお答えするならば、積極的に取り組んでいきたい分野の一つではあります。。
問)まずお伺いしたいのは、お二人の役割分担、所管をお伺いしたいのと、あと鈴木大臣も就任されたばかりですが、どのようにお支えされていくかというところをお二人にお伺いできればと思います。
繁本政務官)どのように支えていくか。大臣、副大臣をですか。。
問)はい。
繁本政務官)どのように支えていくかと聞かれたら、もうとにかく一生懸命支えていきます。微力でございますが、もうできることは何でもやって、大臣と両副大臣を、私にできることなら何だってやって支えていきたいと思います。
問)所管は。
繁本政務官)所管はレクを受けている限りでは、私が参議院で。
高村政務官)私が衆議院。
繁本政務官)衆議院と参議院で、院で分けている。だから政策的には2人とも全部やらないといけないということだと思います。
高村政務官)私自身は、特に鈴木新大臣と派閥も一緒なので、前からよく知っている方なので、公でどうしても進めなきゃいけないこと、たくさんあると思うんですけど、そういう中で、それ以外でも鈴木大臣が個人的に少しゆっくりできるような気持ちになれるように、精神面でもいろいろ支えていければなと思っております。仕事自体は繁本政務官に負けないぐらい全力でやっていこうと思っています。
(以上)