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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要(令和3年5月3日(月曜日))

【冒頭発言】

本日、日中韓及びASEAN+3の財務大臣・中央銀行総裁会議にそれぞれ出席をさせていただきました。またこの後、ADBの年次総会の総務セミナー及び税に関するセミナーに参加する予定です。
 まず先ほどまで出席していましたASEAN+3の会議では、域内のマクロ経済情勢並びに地域金融協力について議論をして、会議後に共同声明も公表されております。マクロ経済情勢については私の方から日本の経済情勢とか政策対応を説明いたすとともに、域内の経済は回復が見込まれてはおりますが、引き続き潜在的なリスクが残っていることや、それが経済とか金融の安定に与える影響に十分留意をする必要があるという旨を申し上げております。またAMROに対してこうしたリスクや影響についてより掘り下げた議論を行うように求めております。地域金融協力については昨年9月、この会議で承認をされたCMIM、チェンマイ・イニシアティブの改定契約書が今年3月に正式に発効したことを歓迎するとともに、パンデミックなどの環境変化にもいろいろ考えて、CMIMを含みます地域金融協力というものをさらに強化する重要性についてみんなで認識を共有したということです。世界経済に不確実性が残っている中で、各国の大臣とか中銀の総裁という立場の人が率直な意見交換というものを行うと同時に、地域金融協力の重要性を改めて確認できたことは有意義だったんじゃないかと改めてそう思っております。
 なお、この会議に先立って日本が議長を務めて日中韓の財務大臣・中央銀行総裁会議を行っております。こちらにつきましても、会合終了後に共同メッセージが公表されております。
 ADBのセミナーですけれども、この後開かれますが、私からはまずコロナからの復興に向けた課題としてUHC、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの促進、また気候変動問題への対応と防災、質の高いインフラ投資、また国内資金の動員や債務の透明性・持続可能性の確保といった分野がこれから重要であるということを申し上げる予定です。その上でADBが先般再選を目指す意向を示された浅川総裁のリーダーシップのもとで、コロナからの復興過程におけるこうした分野での取組を継続してもらいたいという期待を表明する予定にしております。税に関するセミナーのスピーチでは、租税分野で豊富な経験と国際租税等に優れた見識を有する浅川総裁のリーダーシップのもとで、国内の資金動員と国際租税協調の促進を目的としたリージョナル・ハブというものが設立されることを歓迎するということを申し上げ、こうした分野におけるADBの取組への期待を述べる予定にしております。
 ASEAN+3の共同声明やセミナーなどについては本会見が終わりました後、事務方から説明させます。

【質疑応答】

問)今回ADB全体の国に関しましては、アジア全体ではワクチン接種の遅れとかがあったり、変異株が拡大しているという情勢などもあるかと思います。こういったことで経済の落ち込みが長期化するリスクもあるかと思いますが、改めて日本としてどのような貢献ですとか考えを示していきたいとお考えですか。

答)まだ地域、例えばASEANにはインドが入っていませんけれども、インドでコロナがいろいろな猛威を振るっているという話になっていますから、そういった意味でまだ不確実性があることは間違いありませんから、そういった意味ではそれがどういった形で今後なっていくか、まだよく見えてきていませんので、そこらのところに関しては不確実性とか何となく懸念があるということは確かですから、これは日本だけでできる話ではありませんけれども、そういったものをよく見ておかないといけないところでしょうね。

問)麻生大臣が議長のもとで開かれた日中韓の会議の方についてお伺いしたいんですけれども、共同メッセージにも域内経済の回復に向けて協力や意思疎通を向上させるとありますが、今米中の対立も深刻化する中でもありますが、どのような雰囲気での議論だったのか、会議のご所感を伺いたいんですが。

答)普通でした、日中韓ね。別にとげとげしい雰囲気もありませんでしたし。

問)中国は、今回の議論とは少し異なりますが、途上国の支援で融資の実態を明らかにしていないなどといった問題もありますが、今後この日中韓3カ国間での経済協力、どのように進めていくべきか、大臣のお考えをお聞かせください。

答)質の高いインフラ整備とか、資金の援助の仕方、金利のつけ方、いろいろ国際的な金融常識からは少々いかがなものかというものが幾つもありますし、日本で言えば政策投資銀行がある日一晩で民間銀行に変わって、民間銀行は一切そういうのは公表しなくていいとかというようなルールにつけ込んでパッと変わっちゃうとか、そういったこの世界ではこれまでなかったようなことがいろいろあの国では起きますから、それに対して1つ1つ、それは認められないといってきちんと詰めていくというのを、そういう常識を意図的に欠いているのか、本当にないのかは別にして、これまでの国際金融の世界ではあり得なかったような話が次々起きるというのに対しては次々、全部対応していかないとしようがない、そういうことだと思いますね。根気がいりますよ、この話は。

(以上)