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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和3年3月2日(火曜日))

【質疑応答】

問)来年度予算案が本日衆院を通過して成立が確実になる見込みです。野党からはコロナ対策により重きを置いた組替えを要求する声があります。改めてで恐縮ですが、この予算の狙いをお伺いできますでしょうか。

答)今回はコロナの影響に対するものが一番優先順位としては高いということに置かれたので、感染状況に応じて対応を迅速にということが重要なので、先日成立した第3次の補正予算に計上した雇用調整助成金の特例の措置とか、緊急小口資金等の特例の貸付とか、あとは企業に対する資金繰りの支援等、生活困窮者に対する支援とか、ほかにも自殺等の話を含めまして、それぞれの状況、事情に応じて効果的な支援をやっていくというところが一番大きな主眼に置いたということですかね。さらに今回は緊急事態宣言が1月7日に行われておりますので、時間短縮の要請に応じた飲食店等についても雇用調整助成金の大企業への助成率を10分の10に引き上げたとか、それから時短要請の協力金に対する国の支援額等の引上げをやらせていただいたり、飲食店の時短によって影響を受ける中小事業者に対する一時支援金の支給などの対応を行うことにしているので、今のところこの範囲内で3次補正と合わせて感染拡大防止というものに万全を期しながら、あとは中長期的な話でグリーン化とかデジタライゼーションとか、そういう中長期的な課題に確実に対応していく予算としています。さらに、この間に思わぬことになった場合のために通常の予備費とは別にコロナ関係の予備費5兆円等を措置しているということだと思っています。この予算、今日可決していけば直ちに執行していくという方向に持っていきたいと。年度内成立が確実になるであろうと思いますので、その意味では今日予算が可決することを期待していますね。

問)みずほ銀行がおとといのシステムトラブルでATMでキャッシュカードや通帳が引き出せなくなるというトラブルがありました。金融庁として今後どのように対応していくのか、大臣の受止めをお願いいたします。

答)これは日曜日だったかな、話が最初に来たのは。とにかくみずほ銀行において丁寧に対応していただかなければいけないところで、カードを差し入れたら出てくるのに、そのカードが戻ってくるのに3時間かかった、5時間かかったというんだろう。そういった報道もありましたので、少なくとも入れたカードが5時間戻ってこないということになるとちょっと大変よ、どこか席を外したらカードが出てきてそれを取られちゃったらね。そういった意味では原因の究明と再発防止をしっかりフォローアップしてもらわないといけないので、その中で必要な対応を行っていくということだと思っています。何か入換えの時期だったとかいろいろな話がありますけれども、顧客が迷惑するというのが一番の問題、そういった意味では丁寧な対応、特にこういうのが起きないようにしてもらわないと、年度末で忙しかったとか、機械のシステムを入れ換えた途端にこういうのが止まったとか、そういったようなのはプロとしてはいかがなものかねという感じはしますね。

(以上)