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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和2年7月21日(火曜日))

【冒頭発言】

先程の閣議において、令和3年度予算の概算要求の具体的な方針について私からご報告をいたしております。政府としては、引き続き新型コロナウイルス感染症への対応が喫緊の課題ですが、来年度における予算をはじめとする対応については、現時点で予見することは極めて難しい、限界があろうと存じます。そこで令和3年度の概算要求につきましては本日政令を出して改正し、要求期限を1カ月遅らせて9月30日にするとともに、概算要求の段階で予算額という数字を決めることはせず、その仕組みや手続きをできる限り簡素なものにすることといたしております。具体的には、要求額は今年度につきましては基本的に対前年度と同額、その上で新型コロナウイルス感染症への対応など喫緊な経費については別途、所要の要望ができるということといたします。その際にはこれまでの安倍内閣としての歳出改革の取組等を強化するとともに、施策の優先順位というものを洗い直して無駄を徹底して排除するなど予算の中身を大胆に重点化していくというように各大臣にお願いをさせていただいております。まずはこの概算要求の方針を踏まえて各省庁には予算の提出の段階から新型コロナウイルス感染症への対応等を踏まえつつ、予算の中身を抜本的に見直していただきたいと考えております。これはいわゆるデジタルを大幅に使うとどういった形になるんですと。私共も少なくとも役人50%の出席でどうなったかといった実態、半舷上陸をやった結果どうなったか等、いろいろ我々は考え直さなければいけないところがあるわけで、そういったものを見直していただきたいということを申し上げておりますので、デジタル対応というものにつきましてもいろいろ時間がありますので考えていただければと思っております。その上で財務省としても予算編成過程において各省としっかり議論を行って、ウィズ・コロナとかアフター・コロナとかいろいろな表現がありますけれども、今よく言われる新しいシステム、新しい生活、新しい日常等に向けてこの時代に合った質の高い予算というものをつくっていければと考えております。

【質疑応答】

問)今ご説明のあった予算案の編成に向けての概算要求の具体的な方針について教えてください。改めてですが新型コロナウイルスの感染拡大には思い切った社会変革が求められているという難しい状況となっておりますが、財政当局として持続可能な経済と財政の両立をどのように図っていくお考えなのでしょうか。

答)これは先程の閣議の話で申し上げましたとおり、予算の概算要求等については、基本的に前年度と同額とするとか、コロナ対策として必要な経費については別途、所要の要望を行うことができるということにさせていただいておりますが、安倍内閣として歳出改革の取組というものを強化する、これはたびたび申し上げてきたとおりなので、今までどおり予算の中身を大幅に見直す等、重点化をしていただくよう各大臣にお願いをさせていただいております。これまでも累次の閣議決定とか改革工程表等で申し上げてきたとおりなのであって、コロナの一連の災害、被害というものがあったという中にあっても、これは経済再生と財政の健全化というこの2つは8年間ずっと申し上げてきているとおりなのであって、この両立をしっかり進めていくという基本方針を欠いているつもりは全くありません。

問)森友問題に関してお聞きさせていただきます。森友の改ざん事件で赤木俊夫さんの妻、雅子さんが訴えた裁判が先週15日に行われました。大臣は前日の会見で静かにご冥福をお祈りしたいと発言されていらっしゃいますが、雅子さんはこれに対して、もともと夫は財務局で大臣の部下だった、家族も同然だった、静かに冥福を祈るではなく再調査すると言葉で発信してほしいと求められています。雅子さんの思いに政府として真摯に応えるつもりはあるのか、お答えください。

答)どういう基準で言っておられるのかがよくわかりませんけれども、少なくとも私共財務省としてはこれまでできる限りの調査をし、きちんとした結果をお示ししたものでありますので、今再調査と言っている意味はどう言っておられるのかよくわかりませんけれども、今この段階で再調査を行うということを考えてはおりません。

問)何をもって再調査というのか、再調査の必要はないという、十分調査したと再三麻生さんお答えなんですが、俊夫さんの手記、遺書の中に出た、7枚の手記、大臣も読まれたのではないかなと思うんですが、これも新たな事実がないとおっしゃっておりました。しかし財務省の調査報告書には赤木俊夫さんがいつ誰に何を言われてどう抵抗し、それに対してまた改ざんを強要されたのか否かを含めて一切どういうことがあったのか書かれておりません。赤木さんのあの7枚の手記と同じぐらいの詳細な報告書、これは財務省から出ていないんですが、これをやはりもしあるのであれば出してしかるべきではないのか、この点はいかがでしょうか。

答)さっきも言いましたように財務省から出しました報告書というものは、一連の改ざんがあったとかということについては財務省としては説明責任を果たすという立場にありますから、できる限りの調査をした上で説明させていただいたということだと思っています。その内容はこの前もたびたび申し上げていることで、手記の内容というものを見ましたけれども違いがあるとは考えておりませんので、別に再調査をするということを考えているわけでは全くありません。

問)再調査をやる気がないということですが。

答)再調査というものに関しては、私共として今の段階で、この内容では実質的な違いがあるとは思われませんから。実質違いがないものをもう1回やる必要がないと考えており、やる気がないとは違うということを申し上げておきます。

問)世論調査、つい最近発表されました。政府は再調査する必要があるとの回答82.7%に達していまして、麻生さんはもしかしたら詳細な手記同様の報告書を見たから全くその後の報告書も含めてやったんじゃないかと思うのかもしれませんが、もっと詳細な真相解明を求める声がいまだに国民に改ざんから2年以上たちましたけれども根強い。なぜ、いわゆる雅子さんが求めているような第三者機関を使って再調査ないし手記同様の詳細な事実関係の公表、これになぜ踏み切らないんでしょうか。

答)私共としては今この段階できちんと説明をさせてきていただいておりますし、その問題に関しましては、第三者と言われるのであれば検察等、我々じゃないところできちんと調べられておりますから、いかにも身内だけの調査かのごとく言われるような、感じられるような説明をしておられますけれども全然違います。検察の捜査も入っております。それは第三者機関とは言わないんですか。

問)刑事では特捜部が調査をされていましたけれども、あれは結果不起訴、38人佐川氏全員含め不起訴でございました。結果として不起訴の事案に関して詳細な第三者の特捜部の調査の内容、一切出ておりません。という意味で財務省の調査は私も聞いておりますけれども、理財局のこの改ざんに関わらなかった他の職員を使って身内だけの調査でございました。これはいわゆる政府はきっちりと第三者委員会をつくって起訴されるか否かではなく、その第三者による委員会の中での客観的な報告、詳細というのが必要なんじゃないでしょうか。この点いかがですか。

答)重ねて言っておきますが会計検査院とか第三者も入っていましたし、身内だけの調査ではありません。

問)関連で伺います。妻の雅子さんは、亡くなった近畿財務局の職員の赤木さんの妻の雅子さんは夫と同じように国家公務員が死に追いやられることがないようにという思いで勇気を持ってメディアの取材だったり記者会見に応じられました。これについて大臣の受け止めと今後裁判に国はどのように臨んでいかれるのか、改めて教えてください。

答)まず裁判の方は、これは裁判という第三者になりましたので、私らは原告・被告という立場になりますので、この話に関連することに関しましては第三者機関、裁判所で争われるということになりますので、私共としてそれに対するコメントをすることはありません。それからもう1点につきましては、文書改ざんなどの問題については、亡くなられた職員は何かとこの問題に関しては最初から嫌な思いをされた上、本省理財局からの指示によって、いろいろなやりたくもないものをやらされたことについて、これは明らかにこちらの方に不備がありますので、亡くなられた職員にお悔やみ申し上げると同時に、文書改ざんについてお詫びを申し上げる、これもずっと申し上げてきたとおりなのであって、その気持ちは今も変わってはおりません。

問)会計検査院も一応国の機関のひとつですが、今言ったお話ですと会計検査院、特捜部、財務省の理財局の職員達による調査、これ以上のいわゆる外部の中立的な第三者、関電の調査をしたような、ああいうものをつくって客観的な調査を行うつもりはないという理解でいいでしょうか。

答)第三者というので、検察、会計検査院以外の第三者でというのは私共としてはそれ以上の第三者というのを改めてもう1個つくらねばならぬという理由がよく理解できませんし、私共としてはこの話は既に裁判になっておりますので、そういった意味では話せる立場にはありません。

問)重ねて、2018年6月、雅子さんのお話ですと大臣が、麻生さんが墓参りに伺いたいと思っているがどう思うかというお話が近畿財務局の赤木さんの同僚の方経由で雅子さんにお話として来られたそうです。雅子さんはその場で是非麻生さんに来ていただきたいというお話をされたようなんですが、結果としてそのお話がどうもしっかりと麻生大臣に通じていなかったのではないかというお話です。今回の会見の場で麻生大臣には是非お墓参りに来ていただきたいとおっしゃっております。1回は恐らく麻生さんの中では墓参に行きたいという思いがあったんじゃないかなと思うんですが、これがいまだにない理由、それから今後雅子さんの思いに応えて墓参するつもりはあるのかないのか、お願いします。

答)当時から、ご遺族のご了解をいただければ弔問に伺いたいということを申し上げてきました。したがってご遺族の了解もあったので私共は次官とか幹部を含む財務省の本省とか近畿財務局の職員が過去複数回弔問をさせていただいております。その上で私共は弔問に伺わせていただきたいということを申し上げたんですが、その当時はどういう話が、いきさつがあったか知りませんけれども、向こうの方では来てもらいたくないという話があったんですよ。そう伺っていましたので、私共としては嫌だと言われているところに行くのも何かと思いましたから伺わなかっただけで、今度は来てもらいたいと気が変わられたのかもしれません。それから私共としては今申し上げたことがありましたので、その以後どういうことになったかといえば、ご遺族が国を提訴されたということでしょう。提訴されたら今度は原告と被告ということになりますから、今のようなご要望に関しては慎重な対応をしなければいけない、原告と被告が弔問等の場に、裁判所以外で会うということを言っているわけですよね。普通はそういうことはないことになっておりますから。

問)提訴されたことによって本当は麻生さん、謝罪をしたい、もしくは墓参に行きたいという思いはあったけれども現状では難しい。雅子さんは実は当初から来ていただきたいというお話をしていた、だけどそれがきっちり雅子さん側の思いが通じていなかったことに関しては近畿財務局ないし財務省の手違いがあったのじゃないかなと。当初から遺族としては墓参に来てほしいというふうに言っていた、この点に関してはやはり不備があった、手続上の問題があって遺族の意向をしっかり酌み取られなかったということはお認めになられますか。

答)話の行き違いというのはよくありますからね。私共としてはご本人の話と間接的に間に入りますから、1人が入り、2人が入り、新聞社が入ったらそういう話が違ったことになるという話はよくある話ですから、そういった意味では不備があったと言われると一方的にこちらに不備があったかどうかは説明のしようがありません。本当に本人が言っておられるかどうかも我々確認のしようがありませんから。

問)改めて雅子さんの名誉がありますので伝えさせていただきます。雅子さんは当時、赤木さんの同僚の方には大臣が伺いたいと思っているがいかがですかと聞かれた際、是非麻生大臣にはお越しいただきたいということをしっかりと伝えております。しかしながら、なぜかその後の経緯で麻生さんが来るとマスコミが大量に押し寄せる等もあるから断っておきましたと、雅子さんの思いとは全く違う方向で近畿財務局の方が対応していた、そのことについて財務省本省がどこまで理解していたかわかりませんが、今もって雅子さんの思いは当時から一貫して大臣に来ていただきたいということだということは伝えさせていただきたいと思います。

答)伺っておきます。ただ原告と被告の立場であることは重ねて申し上げておきます。

(以上)