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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和2年6月19日(金曜日))

【質疑応答】

問)都道府県をまたぐ移動の自粛要請が本日解除され、プロ野球も延期していた公式戦が開幕するなど、新型コロナウイルスの影響で滞っていた社会経済活動の再開が進んでいます。ただ、感染第2波のおそれがある中、ソーシャルディスタンスを保たねばならないコロナ後の社会では景気回復の足取りが重くなるとの指摘もあります。景気の底打ちと回復の見通しについて、大臣はどのようにお考えでしょうか。

答)感染症の拡大に伴って各国ではロックダウン、都市の封鎖とか、日本でも外出の自粛、世界的なステイ・ホームというふうなキャンペーンをいろいろやられて防止策が講じられた中で、今その効果が少なくとも日本の場合は極めていい方向に出たんだと思いますので、いろいろな形でほかの国のように工場閉鎖というようなことでもなくて、それなりの効果が上がったということは極めて喜ばしいだろう。僕はそういうのを見て、いろいろ働き方改革なんていうことにもなったんだけれども、結果としては日本の場合は、いわゆる工場閉鎖とかというような形で生産活動が完全にストップなんていうこともありませんでしたし、パーツが入らないから生産が止まったというような形はありましたけれども、いろいろな形で極めて厳しい状態ではありましたけれども、スタートができやすい状況を維持し続けましたから、そういった意味ではこれから県外にも出られるとかいろいろな形で移動ができるようになりますので、これから社会活動とか経済活動のレベルを引き上げていくことになってくるんだと思うので、景況感というのが一番大きいんだと思いますけれども、何となく4月より5月の方がよくなっていませんかね。DI、ディフュージョン・インデックスなんていうのは4月より5月の方がよくなってきているんじゃないかなという感じ、少なくとも悪化には歯止めがかかりつつあるという感じはしますけれども、それがどうなってくるかよくわからない。早期に成長軌道に乗せていくようなことをこれからやっていかなければいけないというので、やはり気分というのは非常に大きな部分がありますので、景気の気の部分というのが大きいんだと思います。そういった意味では外に出られるとか県をまたげるとか、国会議員なんか100何日ぶりにみんな地元に帰れるという、大体みんな100日ぐらい東京に拘束されていたはずですから、そういった人達を含めて随分状況は変わってくるんだなという感じはしますけれども、ここから先は数字というより気分の問題というのが非常に大きいから、何となく元気になってくるということを期待しますけれども、数字が上がってくるでしょうけれども、今の段階でそれ以上はちょっとわかりません。

問)必ずしも財務省の所管ではないのですけれども、昨日、河井前法務大臣と妻の案里参院議員が公選法買収の疑いで逮捕されました。総理の任命責任であるとか、あるいはお金の原資がどこであったとかということについての党の説明責任なども求められていると思いますけれども、この点についての受け止めと今後の政権運営に与える影響についてご所見をお聞かせください。

答)私、財務大臣をやっているので、ちょっと答えようがありませんので、河井さんの話というのは既に司法という部分に話が移っているんだと思いますから、そこできちんとしていただくということに尽きるんだと思います。その後、いろいろな形でそういったものが粛々と、穴が開いて妙に止まるとか引っかかるとかということのないようにきちんとやっていかなければいけないというのが内閣としての仕事だなと、使命かなという感じはしますね。

問)こうした河井夫妻の逮捕のみならず、国会中盤以降の政権が出してきた法案、例えば国家公務員法の法案の断念とか、そうしたことも相まって政権基盤の揺らぎみたいなものも今指摘されているかと思うんですが、それについては。

答)それに関してどうかという意見ですか。期待する答えの状況にはなっていないでしょうね。

(以上)