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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要(平成30年4月19日(木曜日))

 

 
【冒頭発言】

 本日のG20では、世界経済についての議論が行われております。本日のセッションでの私の発言を紹介しますが、その後に、バイ会談についてお話をします。
 世界経済のセッションでは、主要なリスク及びグローバルインバランス、世界的な不均衡についての議論がなされて、私が指名によってリードスピーチを務めております。世界経済のリスクに関しては、まず、保護主義に焦点を当てて、保護主義的な措置による内向きな政策は、どの国の利益にもならない、また、保護主義的な措置に対する報復行為等の応酬は、金融市場の混乱を招きボラティリティを高める等を説明して、自由で公正な貿易を通じて世界経済の成長を高めていくことが重要であると発言をしております。さらに、保護主義が伸張する、これ以上拡大する場合にはパイの縮小があり得る、パイの拡大、すなわち、成長の引き上げに引き続き努力をしていくことが我々の当然の責務であること、パイの拡大という成長の果実を多くの人が享受できるようにするため、クロスボーダー、いわゆる国外等及び国内の格差問題に能動的に取り組む必要があること、一部の新興国における過剰生産能力といった構造問題が、他国に負の波及効果を及ぼし、保護主義に勢いを与える理由の1つになっており、これらの国が構造改革を実行する必要があること、について説明をしております。
 つぎに、グローバルインバランスについては、二国間の貿易問題として保護主義の文脈で語られるべきではない旨を発言し、経常収支の過剰なインバランスというものは、二国間ではなくて、多国間で改革すべきであって、為替レートによる調整ではなく、貯蓄・投資バランスに望ましい変更を加えるような構造改革により対応すべきであることを主張させていただいております。
 また、金融市場の脆弱性については、先進国で金融政策の正常化が徐々に行われている中にあって、金利の急上昇などによって、新興市場国への資本流入が反転して大きな影響をもたらす可能性があること、先進国では、市場との適切なコミュニケーションに努めて、新興国では、世界経済が好調である間に脆弱性の解消に向けた構造改革を進めるべき等の発言をしております。
 さらに、地政学リスクやサイバーテロ等の非伝統的なリスクが、世界経済に対し不確実性をつくり出している点を強調して、特に北朝鮮の脅威に対して国際社会が一致して断固たる行動をとっていくべきである旨を発言しております。
 バイの会談につきましては、世界銀行のキム総裁、ドイツの今回の財務大臣になられたショルツ財務大臣とのバイ会談を行っております。世銀のキム総裁との面会では、世銀グループの増資に関して意見交換を行わせていただいたほか、保健や防災等の開発課題について、引き続き、日本と世銀が緊密に協力していくことを確認しております。また、ショルツ外務大臣との面会ではドイツ政権の成立を祝福するとともに、世界経済の情勢などについて意見交換を行っております。
 北朝鮮に関するG7の財務大臣の共同声明につきましては、昨日、北朝鮮に関するG7財務大臣共同声明を出しております。北朝鮮の脅威に対しては、引き続き国際社会として最大限の圧力を維持していくことが必要であります。この観点から、共同声明においては、国連により課せられた義務に従い、各国に所在する北朝鮮の銀行及び貿易代表を迅速に追放することを要請するとともに、北朝鮮の違法な金融活動に対抗するため、G7各国の金融機関と連携していくことなどを表明しております。北朝鮮問題に関しては、引き続きG7財務省の間でもしっかり連携をしていきたいと考えております。

【質疑応答】
問)

 福田事務次官セクハラ問題について伺います。テレビ朝日が会見をして、社員が被害を受けたと。財務省に対して抗議を申し入れたということを会見で述べましたが、それに対する受け止めと財務省としての対応をまず教えてください。

答)

 テレビ朝日が日本時間で4月19日未明の会見で女性社員が福田次官からセクハラ被害を受けたと判断した等を公表したということは承知しています。その後、事務所に抗議文が届けられたことも聞いております。会社として正式な抗議ということですから、しっかり受け止めなければならないと思いますが、まずはお話をきちんと伺っていく必要があるということだと思っています。

問)

 今回、国会からのG20への参加について承認というのは得られなかったと思うのですが、今回この会議に出席された理由についてまずお伺いしたいのと、為替についてもう少し、大臣の方から何か踏み込んだ発言というのは今日の会議でされたのでしょうか。

答)

 為替についての質問はありません。話題もありません。その上で、今回の出席に当たっては、是非行くべき等の御意見もあったということも確かですけれども、議運でいろいろ御意見があったということは伺っています。出る必要があればといえば、G20に関して言わせていただければ、前回が国会の関係で出ておりませんし、その前が確か選挙があったので出ておりませんので、G20、2回連続して出てきておりませんから、今回、この北朝鮮に対する共同声明、これはもともと日本が提案して始めたものでもありますので、そういった意味では今回は出る必要があると強く思っておりました。

問)

 先ほどの福田次官の問題で改めて伺いたいのですけれども、抗議文に目を通されたのかということと、先ほどしっかりとお話を伺っていきたいというふうに大臣おっしゃいましたけれども、具体的にどのような形でテレビ朝日の抗議を聞くつもりなのか、事務方にどのような指示を出されたのか、その点について教えてください。

答)

 出された抗議文というのは1枚紙で書いてありましたので、もう少し大きな字で書いてもらった方が見やすいなと思った程度ぐらい見ました。もう1点に関しては、どうやったやり方でやっていくかというのは、事務方の矢野官房長に聞いてもらった方がいいと思いますが、名乗り出られないという話でしたのですけれども、名乗り出ておられますから、そういった意味で、名乗り出ていただきましたので、その方からきちんとした話を弁護士事務所が、なるべく財務省と直接話をしているという形じゃない方がよろしかろうということで、話を聞かせていただくことになるのだと思います。詳しくは矢野官房長に聞いていただいた方がいいと思いますが。

問)

 明日も会議があるわけですけれども、G20でどんなことを明日は議論したいかという点と、もう1つは国内の方ですけれども、野党が麻生大臣の辞任を求める声を強めていますけれども、御自身の進退についてお伺いできれば。

答)

 明日の議題につきましては、議題が既に書かれていますから、それを読んでいただいた方がよろしいと思います。議題は既に公表されていますから、それを読まれているでしょう。

問)

 その中でどういうところを議論を深めたいのかという話はありますか。

答)

 それはその場の流れがいろいろありますので、私共の話と同じような話になれば、それは強調する必要もないし、それが我々にとって、そこが強調されていないなと思えば、そこは言います。議論の流れを見ないと何とも答えようがありません。進退についての話については考えておりません。

問)

 福田次官の問題なのですけれども、今、進退についてはお考えになっていないということなのですけれども、任命責任はないというふうにお考えだということですか。

答)

 福田次官に関する任命責任を私に問うておられるということですか。福田次官に関しましては、福田次官が週刊誌で報道されている内容というものについては事実かどうか、まだ定かではありません。本人の声という感じは私もしましたよ。しましたけれども、少なくとも相手側の声が全然入っていません、私が聞いたものは全く入っていません。消されていたのか。もう相手側が名乗り出ておられるのですから、相手側の声を入れられておかしくないんじゃないかなと今思いますけれども。それがどうして出ていないんだかよくわかりません。しかし福田次官本人からの話は、少なくとも自分としてはああいうことはやったことはないということを言っておりますから、そういった意味ではこの種の話というのは、こういうセクハラの話というのは、相手が誰がどういう状況でどういう話の会話の前後があったかというのがこの種の話の一番肝心なところですし、本人は、いや、そんなつもりはなかったと言っても、相手がどう感じたかというのは全然別の話ですから、相手がどう感じたかというのがよほど問題なのでしょう、こういう話というのは。だから相手がそう思ったという、同じ話を別の人から聞いたら全然感じない人もいるし、感じさせない人もいますから、こういうふうな話は全て相手がどう感じたかというのが一番肝心ということなのだと思います。この種の話は全てそうだと思いますが、しかし私共としては、この話の前後がよくわかりませんし、本人がないと言っている以上は、これはきちんと調査をしてもらわないと何とも言えないというのが事実だと思っています。ただ、本人自身は少なくともこの種の話に関しては自分できちんと今後ともやっていきますという話をしておりますから、それをやるとしても、しかしこれは今の状況においては、他省庁に対する影響も出ます。財務省は法案を持っているわけじゃありません、今。ただし、審議拒否なんて話になりますと、ほかの省庁には法案を抱えておられるところもありますから、そこらのところに影響も出るのではないか等、次官としての考え方に基づいて辞職するということを言ってきたのを私は認めたということです。私としては本人のこれまでの実績、これまでやってきた実績、私自身は6年ぐらい直接の縁がありましたけれども、その間の仕事ぶりを見ましても別に遜色はありませんし、飛び抜けて優秀な次官だったというほど褒めるつもりもありませんけれども、飛び抜けて悪かったという実績でもなかったように私の4〜5人の次官の付き合いの中ではそう思っておりますので、そういう感じがありますので、この一件を持って本人を全否定されるべきものではないというように思っております。

問)

 記者本人から話をお聞きになるつもりはありますか。大臣御自身がその女性記者と、本人から話を聞くおつもりというのは一切ないのでしょうか。

答)

 私が本人から聞くつもりはあるか、ないです。

問)

 どういう話なのか一切脈絡がわからないというふうにおっしゃっているので、それを判断するためにはお話を本人から。

答)

 それは私の仕事じゃなくて、担当する矢野官房長だと思いますけれども、実質聞くのは矢野官房長ではなくて担当している弁護士の方がその話を聞かれるのだと思いますけれども。

(以上) 

財務省の政策