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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要(平成29年4月20日(木曜日))

 

 
【冒頭発言】

 本日のG20では、世界経済、及び国際金融アーキテクチャ等について議論が行われております。本日のセッションでの私の発言を紹介させていただき、その後、バイ面会について話をさせていただきます。
 「世界経済」のセッションでは、世界経済に対して間違いなく明るい見方が出てきているというのは確かで、このことは世界それぞれ良くなってきていますので歓迎できるが、見通しは不確実性のものが高く、市場の変動も時折見られるため、引き続き協力して市場とか経済の安定を図っていく必要がある、細心の注意を払っていく必要があるということを申し上げて、その上で、先月のバーデン=バーデンでのG20において、全ての政策手段−金融、財政及び構造政策などを用いるという前提で、為替市場における過度の変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与えうるものだということなど、従来のG20のコミットメントを確認することができたのは大きな成果だと申し上げました。
 更に、世界経済は上向いているものの、潜在成長率の引上げとか、ぜい弱性の解消とか、包摂性の実現等の大きな構造的課題がいろいろな国々それぞれの問題が残っておりますので、引き続きそういったものに対してきちんと対応できるよう、景気が好転してきても、慢心することなく取組を進めることが必要である旨も説明しております。
 「潜在成長率の引上げ」に関しては、日本の最近の取組を紹介して、日本は、女性、高齢者の雇用促進や、労働生産性の向上等につながるなどの働き方改革の推進等により、潜在成長率を引き上げていくこととしており、先月末に実行計画を策定して、これに基づいて長時間労働の是正等、取組を加速する旨説明しております。自国で労働組合とキチンと話をつけて、時間というものを調整できた国は聞いたことがありませんから、大きな意味があることだと私どもは思っています。
 次に、「ぜい弱性の解消」に関しては、一部の国における過剰債務とか、過剰信用とか、過剰生産能力といったぜい弱性の解消が引き続き課題であることも指摘しております。どこの国のことかはお分かりのことと思いますけれども。
 「包摂性の実現」に関しては、包摂性のためと称して自由貿易に逆行するようなことはすべきではないこと、少なくとも、自由貿易は、多くの国において経済の繁栄に寄与してきたという歴史的事実を申し上げ、最後に、自由貿易によって、現下の景気回復がより強固なものとなることを説明しております。
 次に、「国際金融アーキテクチャ」のセッションでは、資本フローへの対処等に関しまして、国際機関等が互いの強みを生かしつつ連携する必要性という当然のことを申し上げ、その上で、IDA第18次増資に関して、日本が国会の承認手続きを終えたことを伝えて、各国が迅速に手続きを終えることを慫慂したところであります。
 バイの会談については、IMFのラガルド専務理事、アメリカのムニューシン財務長官、イギリスのハモンド財務大臣、メキシコのミード財務公債大臣と面会を行いました。ラガルド専務理事との面会では、世界経済や日本経済の動向など幅広いテーマについて意見交換を行わせていただきました。アメリカのムニューシン財務長官との面会では、先般、私とペンス副大統領の間で行われた日米経済対話を踏まえて、日米経済関係を更に深化、発展させていく観点から、意見交換を行わせていただいております。イギリスのハモンド財務大臣との面会では、英国のEU離脱に関し、かつ選挙を6月に選挙を控えることになりましたので、今後の見通しなどについて意見交換を行っております。メキシコのミード財務公債大臣との面会では、日本とメキシコの経済面での連携を引き続き強化していくことを確認し、また、NAFTA等の問題について話を聞かせてもらったところです。

【質疑応答】
問)

 二つお聞かせください。ムニューシン財務長官との会談なのですけれども、日米経済関係を深めるということでお話があったと言われておりましたけれども、先日ペンス副大統領の経済対話では為替については議題にしないとなっていて、通貨当局で議論することになっております。日本として今回、為替の問題について、伝えたこと、また、ムニューシン長官と一致したところはございますでしょうか。
 二つ目ですが、G20についてです。見通しが不確実ということをおっしゃっておられましたけれども、どんな下方リスクについて議論が多くありまして、対応として一致したことはありますでしょうか。

答)

 ペンス副大統領の話を踏まえて、ムニューシン財務長官とは、我々としては為替、金融等の問題については、総理、大統領の間で基本的にこの種の話は財務長官同士でやるということに関して、いわゆるプロにやってもらうという話になっているというのは知っていますので、そういった話をきちんともう一回再確認して、この話については我々でやるということになるという話をしておりますけれども、それ以上の話、向こうからの話については言うことはありません。もう一つの下方リスクは何があるかということですが、アジアに住んでいたら、今何が問題かは分かるのでは。その種の話は暗黙の了解がありますから、いろいろ問題が多いなと、ということは皆よく分かっておられるところだと思いますが、あえてそれを、今、この種の問題があるということをこの種の場でいうことはありません。

問)

 先ほど、日米の総理と大統領との為替の話というのは、金融当局間、プロ同士でやるということでしたが、一方、トランプ大統領は、ムニューシン財務長官同席の場でドルは強すぎると、公然とインタビューでお話になっています。これは、そうした合意に反するように思うのですが、どうでしょうか。

答)

 細かいことを一々やっているから、つまんない記事にしかならないのです。全体の大きな絵を書いていっていますから、その後、ムニューシン財務長官は取り消して別の話をしたでしょう。その後、結果どうなりましたか。株の価格は元に戻ったでしょう。

問)

 ただ、為替については公然と大統領が話をするのは異例ではないかと。

答)

 言ったってなんてことないですよ。

問)

 日本としては問題ではないと。

答)

 別に問題になりません。一々おどって上がったり、下がったり儲けている人がいるだけかもしれません。

問)

 先ほど過剰債務、過剰生産能力に意中の国があるというのは、それは中国の話をしているということを確認したい。

答)

 それはそうです。はっきりしています。

問)

 この話は、2年前くらいから麻生大臣は話されていますが、その進展、進歩について、大臣から見ると、中国でそういう問題が解決しているという進歩はみられるのでしょうか。

答)

 今の状況で、鉄とかアルミとかが明らかに過剰生産であることは確かですし、中国の生産能力が12億トンで、中国の需要が約8億トンですから、それが結果としてダンピングにつながっています。結果として、アメリカの市場、メーカーなりマニュファクチャーというものを全部厳しいものにしています。日本もそうですし、インドも鉄を作っている会社は、皆同じことになっている状況が、どう変わったかといえば、鉄鋼相場が下がった、その状況については、引き続き下がっているような状況にありますけれど、中国の中で、そういったものに対して、サブシダイズして、助けていくことはなくなったということは、確かなことと思います。また、過剰債務の点については、少なくとも中国の中での過剰債務については、かつてのような話でいわゆる隠れ融資とか、地方に対してのあまり公式的ではない融資、シャドーバンキングというものに関しては、昔に比べてその絶対量が減ってきたという点は、確かにそういったものありますけれども、政府が介入してそれを徹底してやろうとしているかという姿勢までは見えてるような感じはしません。

問)

 ムニューシン財務長官との会談の中で、先ほどの暗黙の了解とおっしゃった北朝鮮の話ですと、制裁の可能性の話について議論の遡上に載りましたでしょうか。

答)

 しゃべれない。

問)

 ムニューシン財務長官との会談の中で、円相場について大臣は認識を共有できたとお考えでしょうか。

答)

 そうですね。特にそのことに関して、向こうが言った話は言えませんけど、今日は109円位だと思いますけれども、そういったところではお互い何となく暗黙の了解をしたというと、また、上がったり下がったりしてしまうので迂闊なことは言わないことになっているので、しゃべることはありません。

問)

 先ほど、麻生大臣から包摂的という言葉のもとで、自由貿易と逆行する動きがあってはいけないと。その話はムニューシン財務長官とのバイの会談でも出たのでしょうか。

答)

 出ました。

問)

 認識は共有されたのかということを伺いたいのですが。

答)

 少なくとも、バイの会談を行うという話は、アメリカがずっと言ってきている話ですが、間違えてもらっては困りますけれども、TPPでトランスパシフィックの話しをしたときに3年くらいかけてまとまった、あれはアメリカもとるものはとったけれども、日本がなくした部分は、他の国においてとれるものがあったから。皆それぞれとるものとられるところ、こっちが譲ったところ、譲らされたところ、11か国、12か国まとめてだから出来た、一対一になったら農業問題等々で、アメリカがあれだけの条件を、日本からとろうなんてことは間違ってもないから。
だから皆、きちんと包摂的なことを考えなければとれません。あれは、他の国があったからアメリカがこれだけとれたという話はわかってましたね。きちんと説明してあります。

(以上) 

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