財務総合政策研究所

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  OAP-PRI Economics Workshop: Bank, Corporate and Sovereign Debt  
【日時】:

平成30年1月19日(金曜日)

9:00-12:45

【場所】:財務省 国際会議室
 プログラム(PDF:188KB)

IMFアジア太平洋地域事務所(OAP)と財務総合政策研究所が共催でOAP-PRI Economics Workshop : Bank, Corporate and Sovereign Debtを開催いたしました。

本ワークショップは、第一線の研究者の方々を講師にお招きし、不良債権のマクロ経済への影響やソブリン債務のデフォルトリスク等について先端的な研究内容をご発表いただいたものです。

 


報  告:“A Theory of Nonperforming Loans”発表資料(PDF:161KB) 
発表者:小林 慶一郎(慶應義塾大学経済学部教授)
概  要:一般的企業借入モデルを用いて、銀行から企業への債務再編成と不良債権化を説明する。銀行が企業への債務を再編成(restructuring)するケースと不良債権(non-performing loan)にするケース両方について、その後のダイナミックスを理論モデルで分析した。不良債権になると銀行は貸出額を回収できず、資産の不効率分配が継続することを示した。

 

報  告:“Intergenerational Conflict Over Fiscal Consolidation :
 Theory and Evidence from Japan”
発表資料(PDF:85KB)論文(PDF:271KB)
発表者:新居 理有 (高知工科大学経済・マネジメント学群講師)
概  要:財政緊縮(消費税導入)に対する国民の趣向の要因を、計量分析と理論分析で解析する。日本版総合的社会調査のデータを用い、予想に反して(i)年配者のほうが、緊縮財政を好む傾向にある点、(ii)金融資産保有者と政治への理解がある者のほうが、緊縮財政を好む傾向にある点を示した。世代間重複モデルを用いて、理論的に上述した要因を説明し、消費税に関連する世代間負担への議論へ貢献した。

 

報  告:“Reputational Effects in Sovereign Default”発表資料(PDF:743KB)論文(PDF:373KB)
発表者:Michal Fabinger (東京大学大学院経済学研究科特任講師)
概  要:情報の非対称性(Asymmetric output costs)を一般的な対外債務モデルに導入して、債務返済のトラックレコードを築くことによるReputation効果を分析する。アルゼンチンのデータに基づいてカリブレートしたモデルのシミュレーションでは(i)高い金利スプレッドの平均と分散、そして(ii) 債務不履行から投資家の信頼回復を得るのが時間がかかる点(“gradual graduation from default”)を説明した。

 

報  告:“Model-Based Estimation of Sovereign Default Risk”発表資料(PDF:2113KB)論文(PDF:1462KB)
発表者:小枝 淳子(早稲田大学政治経済学術院准教授)
概  要:既存の対外債務理論モデルが、実際の対外債務不履行を予測できたのかを分析する。文献の代表的なArellano (2008)を基に、アルゼンチンの1950−2010年に起こった債務不履行を最尤推定で計測する。対外債務理論モデルから導かれた推定デフォルト確率は、ロジットモデル(Logit model )から得られる推定デフォルト確率より、正確に対外債務を予測できることを示した。

 


小林教授の写真 新居講師の写真 Fabinger特任講師の写真 小枝准教授の写真
  【小林教授】                          【新居講師】                【Fabinger特任講師】                【小枝准教授】    

会場の様子
【会場の様子】

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