平成29年末現在本邦対外資産負債残高の概要

財務省は、本日、平成29年末現在の対外の貸借に関する報告書(本邦対外資産負債残高)を取りまとめましたので、公表いたします。

本邦対外資産負債残高の概要は以下のとおりです。

１．対外資産残高：1,012兆4,310億円（対前年末比＋26兆1,420億円、＋2.7％）

外貨建て資産の為替相場変動に伴う円評価額の減少(▲9.5兆円)があったものの、居住者による対外資産の取得超(直接投資＋18.9兆円、証券投資＋11.2兆円等) や居住者が保有する外国証券の価格上昇に伴う評価替え等（＋14.1兆円）等により、対外資産残高は９年連続で増加した。

２．対外負債残高：683兆9,840億円（対前年末比＋34兆10億円、＋5.2％)

外貨建て負債の為替相場変動に伴う円評価額の減少（▲5.8兆円）があったものの、非居住者による本邦資産の取得超(証券投資＋17.1兆円等)や非居住者が保有する本邦証券の価格上昇に伴う評価替え等（＋35.9兆円）等により、対外負債残高は８年連続で増加した。

３．対外純資産残高：328兆4,470億円（対前年末比▲7兆8,590億円、▲2.3％）

対外負債の増加額が対外資産の増加額を上回ったことから、対外純資産残高は３年連続で減少した。

(参考)本邦対外資産負債残高の内訳