このページの本文へ移動

第53回アフリカ開発銀行(AfDB)・第44回アフリカ開発基金(AfDF)年次総会 コミュニケ(仮訳)

第53回アフリカ開発銀行(AfDB)・第44回アフリカ開発基金(AfDF)年次総会 コミュニケ(仮訳)
(2018年5月21~25日 於:韓国・釜山)

 

我々総務は、アフリカ開発銀行の加盟国及びアフリカ開発基金の参加国(以下、アフリカ開発銀行グループ)を代表し、キム・ドンヨン韓国経済副総理兼企画財政部長官・総務会議長の下、2018年5月21~25日に、2018年年次総会のために韓国・釜山において会合し、

  1. アフリカ連合ポール・カガメ議長を代表してルワンダ共和国エドゥアルド・ンギヘンレ首相、モロッコ王国サアディ・ディン・エル・オスマニ首相、釜山広域市パク・ジェミン副市長、ガーナ共和国ジョン・ドラマニ・マハマ元大統領、アフリカ連合委員会議長を代表してイブラヒム・アサネ・マヤキNEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)計画調整庁長官、ジム・ヨン・キム世界銀行総裁、ヴェラ・ラム・ソングェ国際連合アフリカ経済委員会事務局長、韓国の各機関の代表、閣下、各国大使、外交団の皆様のご列席に深く感謝申し上げ、
  2. 本年次総会を主催いただいた韓国の政府及び国民に対して、また、なかんずく、本総会の成功に向けて多大な貢献と暖かい歓迎をいただいた釜山広域市政府に対して謝意を表明した、キム・ドンヨン総務会議長及びアキンウミ・アデシナ アフリカ開発銀行グループ総裁による演説を支持し、
  3. 経済面、技術面、社会面における協力の進展を通じたアフリカと韓国の歴史的な結び付きを想起する。この関連で、我々は、韓国アフリカ経済協力(KOAFEC)信託基金や一般協力合意(GCA)などの、韓国政府によるアフリカ開発銀行の業務への貢献を称賛し、
  4. アフリカ大陸が直面する社会・経済面にわたる課題と多くの機会を認識する。我々は、近年の同大陸における成長率の向上に対するアフリカ開発銀行の貢献を称賛し、この関連で、貧困の撲滅、包摂性と雇用創出の促進、生産性と競争力の向上に向け、一層の努力をアフリカ開発銀行に要請し、
  5. アフリカ開発銀行グループに対し、域内加盟国の債務持続性の確保に向けた取組みを強化すると共に、世銀・IMFや新興ドナーを含む全てのパートナーとの間で緊密な対話を続けることを要請し、
  6. 包摂的な経済成長と経済構造の変革をもたらす工業化を実現するためには、持続可能なインフラ、なかんずく、エネルギー分野のインフラが重要であることを認識し、再生可能エネルギーによりもたらされる機会の活用を慫慂し、
  7. 総務対話における各国総務による発言、特に、アフリカ開発銀行本体については、強く、健全な財務を持ち、効果的かつ効率的で、説明責任を果たし、成果を重視することの必要性、アフリカ開発基金については、アフリカ開発銀行本体との関係をこれまで以上に明確にしつつ、低所得国に対する支援を維持することの必要性、気候変動対策重視の継続や、あらゆる業務におけるジェンダーの主流化の必要性、加えて、最高水準の人材を採用・維持することで、アフリカ開発銀行グループによる実施能力を高めることの必要性、に留意し、
  8. 将来におけるアフリカ開発銀行の通常資本の必要性を満たすと共に、開発上の目的を達成するため、総務諮問委員会(GCC)に対し、一般増資(GCI)に係る議論を開始する権限を与える。この関連で、国際的な開発アーキテクチャーの中でアフリカ開発銀行グループ全体が果たすべき役割について、簡潔にして戦略的観点を踏まえた説明がなされることの重要性、及び、アフリカ開発銀行グループがその目的を達成するための能力を高める観点から、各種改革の進捗状況をレビューすることの重要性、を強調し、
  9. アフリカ開発銀行グループが掲げる五大重点分野(High 5s)と国際的な開発目標との密接な関係を認識する。この関連で、アフリカにおける“SDGs(持続可能な開発目標)”と“アフリカ連合2063年の開発課題”の達成に向けた努力を加速させるため、我々は、協調融資の拡大、融資業務における工夫、バランスシートの最適化といったアフリカ開発銀行グループによる努力を歓迎し、
  10. 進行中の組織改革を歓迎すると共に、マネジメントに対し、パフォーマンス重視の組織文化の強化、説明責任や効率性の向上、リスク管理の強化、堅実なプロジェクト・パイプラインを準備するための能力の向上、開発の現場にインパクトをもたらし、value for moneyを提供する質の高い業務の実施を強く要請し、
  11. 水の安全を達成するための努力を支援することへのアフリカ開発銀行グループの継続的なコミットメントを称賛する。我々は、2017年における水の安全分野の目覚しいパフォーマンスと、その雇用創出、保健、教育、生活水準の向上への貢献に留意し、
  12. NEPADアジェンダを推進するアフリカ連合に対する能力構築プログラムの進捗を評価する。この関連で、我々は、アフリカ大陸全体や地域的なインフラ開発のための革新的な取組みにおいてアフリカ開発銀行が主導的な役割を担うことを強調した、新たな地域統合戦略の承認を称賛し、
  13. 本年次総会のテーマでもある“アフリカの工業化の加速”のため、引き続き他の開発パートナーと協力しつつ、ファイナンスの確保や経済的な変革の加速を図るための新たな方策を検討することを慫慂し、
  14. デジタル金融サービスを含めたアフリカにおける金融包摂の深化の価値を認識する。この関連で、我々は、アフリカ開発銀行グループが、新たに創設されたアフリカデジタル金融包摂特別基金(ADFI特別基金)の実施を促進することを慫慂し、
  15. アフリカ開発銀行グループに対し、域内加盟国の民間セクターへの投資を維持すると共に、他の国際金融機関と協調して、投資環境を改善させるための政策・規制改革を支援することを慫慂し、
  16. 国内資源動員の重要性を認識し、アフリカ開発銀行グループに対し、(a)国内資源動員と財政運営の改善、違法な資金流出の抑制に向けた域内加盟国への支援、(b)個人・法人の金融へのアクセスの向上と金融包摂の促進、(c)課税ベースの拡大と、機関投資家の投資を呼び込むような金融規制改革の促進を通じた、国内で動員される資源の拡大と効率性の向上、に向けた取組みの強化を慫慂し、
  17. 機関投資家の投資を呼び込む潜在性を持つような金融規制改革の促進や、アフリカ投資フォーラムを通じた世界からアフリカへの投資拡大といった、アフリカ開発銀行の取組みを歓迎する。我々は、その成功に向けてアフリカ開発銀行が他のパートナーと協力するよう慫慂し、
  18. アフリカ開発銀行グループが若者のために機会を創出していることを評価する。それに応じ、我々は、アフリカ開発銀行グループが“若者のための雇用イニシアティブ”の実施を加速させることを要請し、
  19. アフリカ開発銀行グループが、脆弱な環境や紛争下にある国に対する投資拡大に向けた支援を継続するよう慫慂する。我々は、アフリカ開発銀行グループが、紛争の原因をより理解して対応しつつ、具体的かつ測定可能なインパクトをもたらすよう、力強いコミットメントを示すことを要請し、
  20. 更に、ジェンダー間の不平等は、人間の進歩を妨げ、域内加盟国が経済構造改革を実現するにあたっての障害となっているところ、アフリカ開発銀行グループがこの問題に引き続き対応することを慫慂する。この関連で、我々は、アフリカ開発銀行グループが、アフリカの女性のための肯定的金融ファシリティ(AFAWA)の実施を促進することを要請し、
  21. 2017年の業務・財務パフォーマンス、なかんずく、過去最高額の準備金への移転を可能とし、それにより全ての国際的格付機関によるトリプルA格付の確保に寄与することとなった、業務純益の好転と財務・業務上のリスクの慎重な管理について、アフリカ開発銀行グループの理事会、マネジメント、職員を称賛し、
  22. 2017年におけるディスバース額が過去最高に達したことに留意する。この関連で、我々は、アフリカ開発銀行の成果を歓迎すると共に、効率性の向上と開発効果の拡大に向けた更なる努力を要請し、
  23. 2017年の財務諸表について、外部会計監査人より無限定適正意見が表明されたことを歓迎し、
  24. 2019年に赤道ギニア・マラボで開催予定の次回年次総会に期待する。